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今後の人材育成の考えを紐解く。

皆さん、おはようございます!
エデュケアの山村です☺

さてもう三月です。。早い。。。23年も私もいろいろとチャンレジする年、チャレンジができる土台を作る年だと感じております。

さて最近ニュースでも多くなってきましたが、この介護福祉業界は、慢性的な人手不足が今後も加速していくでしょう。

超高齢化社会で介護現場の働き手は今後さらに減少すると見込まれます。国も「処遇改善加算」を設けるなど、介護の担い手を増やす施策を打ち出しているのはご存じのとおりですが、それも今回の岸田政権を考えると、上限も決まるでしょう。

本記事では、そんな介護や障害福祉業界独特の人材育成上の課題と解決法、職員定着率を上げる育成上のポイントや、人材育成の具体的手順を解説します。是非他業界の方にも関わる話、介護福祉業界には何かしらかかわらないといけないと思いますので、細かく解説していきます。

介護職の離職と人材不足の現状

以前、高齢者住宅新聞さまが調査したアンケート結果から、介護職の離職理由を読み取れます。
・人間関係
・運営への不満
・将来の見込みが立たなかった
・他に良い仕事があった
・収入が少なかった 

離職理由は、人間関係と施設運営にあることがわかります。いずれも、事業者側で改善が可能な項目といえるのが現状です。

人材不足について補足すると、介護職員の実数自体は微増傾向にあるのですが、要介護高齢者数の増加に介護職員の数が追い付いていません。一方で介護業界のもう一つの問題として、在籍者のモチベーションが上がりにくい傾向も指摘されています。

働きやすい労働環境を整備するとともに、意識的に職員とコミュニケーションを取り、要望や本音に耳を傾ける必要があります。

人材が定着しない介護業界の現状と課題

介護や障害福祉業界で人材が定着しない業界特有の理由を解説します。

・評価基準を明確にしづらい
・制度上介護職の給与を上げにくい
・採用者の経歴がまちまちで均一に育成しづらい
・指導方法が体系化されていない

介護職の仕事は評価基準を明確にしづらいため、職員が適性に評価されていないケースがあり得ます。職員が努力が報われないと感じたり、不公平感を感じてしまわないよう、できるだけ明確な人事評価、と言われますが、キャリアパス、もっと言えば複線型のキャリアパスを設けることがよいと思います。

制度上介護職の給与を上げにくいことは、介護や福祉事業のほとんどには、定員がありますし、価格は公定価格です。売上は客数と客単価で算出されますが、その両方が固定されています。そのため、介護職の給料は制度上の理由により、青天井で上げることができません。

仕事が報酬で報われないために「頑張っても給料は変わらない」「管理職に昇進してもストレスが増えるだけ」と、職員の成長意欲が削がれている一面はあります。中には経済面の不安から介護でのキャリア形成を諦め、他業種への転職を考える職員もいるでしょう。

国の制度を変えることはできませんが、貢献度に応じた独自の給与体系を導入し、職員にむしろ、働きやすさをアピールするのがよいでしょう。

また人材育成は、一貫性のある教育がしづらく、職員の質の均一化が難しいという特徴があります。問題として、職員のほとんどが経歴やスキルがまちまちの中途採用である事が挙げられます。そのため新卒採用のような一斉研修が行いにくく、個別対応での育成にならざるを得ません。

中途採用が多い介護現場の人材育成で重要なものは、新人育成チェックリストを利用し、業務の可否を見極めるチェック項目を明確にしつつ、現場が多忙でも実施できるシステムを整えることが大切だと思います。

そしてその指導方法が体系化されていないのも実情です。現場の人材育成が上手くいかない原因の一つに、指導方法が体系化されていないこともあります。

介護職員の定着率を上げるためには、指導の方法を体系的に統一することが重要です。

以上のの解決策としては、私もよくお伝えしますが、「戦略×徹底」に尽きます。

私が開発した介護福祉業界の次世代コミュニティ支援サービス「エフジーラボ」もその一つですし、マネジメント研究会のその手段の1つです。


・役割を与え「期待」する機会を伝える
・学びの機会を創出する
・メンター制度の仕組みを作る
・未経験人材でも戦力化できる仕組み・プログラムの準備
・SDS(Self-Development Support System)
・人材育成計画の策定

介護職の人材育成における課題は「目標共有」と「教育の体系化」で解決できることも中にはあります。しかしながら、介護業界の人材育成には、業界独特の課題があります。

またそれは勤続年数が上がるにつれて、その問題は増していきます。

だからこそ、個々のキャリア構築を計画から支援・並走しつつ、学びの場を提供することで、職員のやる気を引き出し、エンゲージメントを高めることは可能です。引いては離職率を下げることにも繋がります。

職員の目標を共に考え共有することから、適切なフィードバックを通じて施設も職員も成長できるでしょう。

まずはできるところから取り組んでいきましょう!

時代のニーズに、時流適応しながら施設運営のためにも、介護職の人材育成改革へ舵を切られてはいかがでしょうか。

ではまた👍

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