風姿花伝〜早朝のメモ書き
週末だというのに意味もなく早起きをして、6時過ぎから机上に置いたままだった「風姿花伝」を読んでいる。
初めて読んだのは10代の終わり。最後に読んだのは20代の終わり頃で、何度か挑戦してみても面白さも、何かがわかったような感じもなかった(有り体に言えば読みづらい上にちんぷんかんぷんだった)。
そして30年のブランクを経て再度読み直してみたら(しかも週末の早朝に)、どういうわけか書かれていることがスルスルと入ってくる。
脳のシワの隙間に世阿弥の言葉が流れ込んで、細胞膜の内側に染み入ってくる感じすらある。
30年の間に古文の勉強をしたことなどないし、旧仮名遣いの文を読み込んだこともない。それなのにこの不思議な感覚はなんなのだろう。
もしかしたら人生がわかった来たということなんだろうか。
単に寝ぼけているだけのような気もするのだけれど。
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