『101%のプライド』村田諒太──戦い続けるために必要なものとは
”人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ”
これは英国の俳優・映画監督・コメディアンのチャールズ・チャップリンの名言で、ロンドンオリンピックミドル級金メダリスト・WBA世界ミドル級チャンピオンのボクサー村田諒太(むらた・りょうた)の好きな言葉のひとつだという。2017年10月にWBA世界ミドル級チャンピオンになった村田は、2018年10月にロブ・ブラントにタイトルを奪われた。しかし、2019年7月12日に村田はリベンジに成功し奪われたチャンピオンベルトを取り戻した。「悲劇を喜劇に変えるのは、結局は己次第。戦いを放棄せず逃げずに継続することだ」(『101%のプライド』幻冬舎文庫、村田諒太著より)。負けたところであきらめずにリベンジしたから悲劇は喜劇になったのである。
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