デジタル技術を「あえて誤用」ウェイド・ガイトン初の日本初個展に行ってきた
どうも、いとととです。
今回は、東京・表参道にあるエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中のウェイド・ガイトンによる日本初個展「THIRTEEN PAINTINGS」に行ってきました。
ガイトンは以前から気になっていたアーティストで、個展の情報を聞いたときから「絶対に行こう」と心に決めていた展示です。
会期は2025年3月16日までとまだ時間がありますが、開催早々に、友人のトウソクジンさんと一緒に足を運びました。
いざ!
エスパス ルイ・ヴィトン東京へ!
ガイトンの作品とは?
ウェイド・ガイトンは、エプソンの大型インクジェットプリンターを駆使して制作する作品で知られています。
普通なら紙を印刷するプリンターを使い、キャンバス布を折り曲げて強引に印刷するという、独特の方法を採用しています。
この制作過程で生まれるエラーや液垂れ、ミスプリントが、作品の重要な要素となり、唯一無二の表現を生み出しています。
展示作品の中にはニュースサイトを取り入れたものもあり、私たちが日常的に触れる情報が、ガイトンの手によって「現代アート」として新たな価値を持つ姿に変わっています。
ガイトンの作品は、デジタル技術を「正確に使う」のではなく、「あえて誤用する」ことで新たな表現を生み出しています。
日常的なプリンターが、彼の手にかかると現代アートの力強いメディアに変わるのです。
絵の具を使わず、写真とプリンターだけで抽象画のようなものが成立しているのはとても面白いです。
会場内には、スタッフさんが数名滞在しており、来日したガイトン自身とのエピソードも丁寧に教えてくれました。
そのお話を通じて、作品の背景や制作過程についても理解が深まり、とても有意義な時間を過ごせました。
展示全体を通して感じたのは、デジタル技術とアナログ表現の境界が揺らぐ瞬間の面白さです。
特に、デジタル技術のエラーを「不完全さ」ではなく、「新たな表現の可能性」として受け止めるガイトンの発想は、多くの刺激を与えてくれます。
最後に
「THIRTEEN PAINTINGS」は、プリンターという身近な技術が、どのようにして現代アートとしての価値を獲得するのかを体感できる貴重な展示です。デジタルとアナログの境界が揺らぎ、アートがさらに広がりを見せる瞬間をぜひ見逃さないでください。
エスパス ルイ・ヴィトン東京での開催は2025年3月16日まで。皆さんもぜひ訪れて、ガイトンの世界観に触れてみてください。