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日記の練習 #06


10月22日(火) 夜の積読解消会

夕食も風呂も済ませた20時半ごろ、自転車を漕いで友人宅に向かった。夜に家に遊びにいくなんて大学ぶりで、それだけでテンションがあがる。
彼とは出会ってまだ3週間くらい。最近とあるイベントで知り合ったのだが、珈琲のことをいろいろ教えてもらう中で、同い年ということもあり一気に仲良くなった。(前々回の日記にも登場した一人。)背丈や髪型、服の趣味も近いので、遠くから見たら見間違えられそう。

今晩の目的は「積読解消」。積読とは、読もう読もうと思いつつ買ったまま部屋のどこかに積んでいる本のこと。読みたいものが沢山積まれているご近所さん同士、人と会うことを名目に、積み続けていたものたちを引っ張り出して、黙々と読み通してやろう、というわけです。

会って早々に珈琲(夜も遅いのでカフェインレス)を淹れて、本を開く。今日自分が読むのは、宇野重規『民主主義とは何か』(講談社現代新書)。選挙前という機会も活かし、ここを逃すまいと持ってきた。友人の方は、建築関係で知り合った方が出されたZINEや、鈴木大拙関連の文章を読むとのことだった。

最初こそ会話も楽しんでいたが、30分も経つと二人とも言葉を忘れて本に集中し始めた。一人じゃないからこそ、一人の時間にどっぷりと浸かれて、すごく心地いい。お互い大満足で終え、ちょうど1週間後にも開催することが即決された。


10月23日(水) 生成する実験体

夜に友人と会う予定が急遽なくなった。残念に思いつつ、ここ最近毎日誰かと会っていたので、少しホッとする気持ちもした。自分のための時間にしようと逆に振り切れた。帰宅してさっそく浴槽にお湯を溜めながら、早めの夜ご飯をとる。久々に全身温まった。自律神経の整いを全身で感じる。

19時半ごろにはいつでも寝れる準備が整った。ここからは趣味に全振りしていこう。なんて贅沢な日だ。集中に入るためにカフェインレスのコーヒーを淹れた。かれこれ1年はストップしているiPadでのイラストに再挑戦したり、溜め込んでいたnoteを更新してみたり。

気づけば22時を過ぎていたが、例のごとく散歩したい衝動が湧いてきた。
また歩きながら音声入力でいまの頭の中をNotionに吐き出す。段々と「話す」と「考える」の回路が結びついてきた気がする。もともと人と話すことが自分の頭の整理に一番向いていると思っていたが、人と喋っている振る舞いをするだけでも、自然に言葉が湧き上がってくる。楽しい。

ここにさらに質問や別の視点が加わってくれれば、もっと思ってもみなかったような考えに至れるのかもしれない。別の視点、別の人格を頭の隅に住まわせておくような。

でもそれは自分の考えでしかないのでは?自分のインプットから出てくるものしか出てこないんだから。(さっそく批判的な視線を向ける)多重人格的に振る舞ってるだけで、データベースは一緒だろ?

...と考えたところで、生成AIだって同じデータを使ってもプロンプトが違えば、複雑なコードを書くことも、全くの見当違いを話すこともあるな。

ということは、人格、とまでいかずとも、気分に大きな意味がありそうだ。今日と同じテーマを考えても、散歩するような気分じゃない時の言葉や思考は全く違った方向性で出てくるだろう。話すテンポを調整することでも、テンションとアウトプットが調整されそう。前のめりに喋れば、前向きなアイデアを出そうとするかもしれない。
一方でゆっくりと喋り始めると…、ゆっくりしゃべると言葉に詰まってしまう。考えを見失ってしまう。ある程度のスピードを持って喋り続けてないと自然な出力が止まってしまうみたいだ。

いったい自分のキャラだから生まれる思考なのか、話し方によって出てきた言葉で自分のキャラを認識しているだけなのか…。

今後の散歩の際には、事前に音楽やpodcastを聴いて、自分の発話速度=思考速度をチューニングしてから歩き出してみるのも面白いかもしれない。自分を実験体として。

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