見出し画像

ゴールウェイの街に恋をする

アイルランドの地元の人にどこの街が一番好き?と聞いてみると、「ゴールウェイ!」と答える人のなんとも多かったこと。私調べではなんと百発百中。

学生街で活気があって、港町ときたら、そりゃエネルギー溢れて人気になること間違いないと思う。更に、エドシーランの歌で「Galway girl」という曲まであるんだもの。アイルランドに来ると決める前までは、名前さえ知らなかった街だけど、結果、必ず再訪したいと思える、とても好きな場所になりました。

・ソルトヒル(Salthill)で詩人に出会う

地元の自然薬局のお姉さんにオススメを聞いて足を運んでみたソルトヒル。Galwayの人は皆明るくて、「あそこ行った?絶対行った方が良いよ!」とオススメを惜しみなく伝えてくれるのが印象的だったな。

ソルトヒルは中心部から歩いて20分くらいの海沿いの街で大西洋を望みながら、散歩することができます。この時は、まるで台風の中を歩いているかのように強風で極寒。

目印になる灯台近くで、なんと!、何人か海パンで泳いでいる男性達がちらほら…。信じられない!と思いつつも、しばらく観察していると、海から戻ってきた男性と少し立ち話をした。
「最高だよ!僕なんて仕事帰りに毎日来てるよ。夏も冬も変わらず、幸せを感じるし、新しい世界にいけるんだ!そう思ってたら、大して寒くなんて感じないよ」と唇を少し震わせながら、でも、彼の目は間違いなくキラキラ輝いていて、何か別の世界をみているようだった。声や身振りも大きくて、さすが詩人の国!演劇の国!と心の中で拍手を送りたくなった。

・レストランANIARで詩人②に出会う

最高のアイリッシュ体験ができたレストラン。今回の旅で一番印象に残った飲食店を挙げるとしたら、真っ先にここ。
スターターは、写真のように、アラン諸島の三島を表しているというもので、石は海で拾ったものという。はじまりからして、大きな地元愛エンターテイメント性が露わでした。

ワインソムリエの方が、言葉をもっている人で、まるで詩人のようで、のめり込んで説明を聞きました。

「ワインとは、ボクサーみたいに覚醒するために飲むんじゃない、湧き水のように感じることが大事なんだ」言っていた。ここにも詩人現る!素敵なワイン論とともに、出してくれたのはシュタイナー発のバイナミクス農法で作られたもの。少数しか作ってないので、すごく貴重なもの、ということでした。

ワインを普段は飲まない私でも、飲みやすくてフルーティで美味しく感じました。アイルランドのものを飲んでみたかったけど、残念ながらアイルランドではワインは気候上作ってないそうです。

料理は虹鱒が出てきたり、詩の国らしく、じゃがいものパンが出てきた際には「bread」という詩も一緒に出てきました。

店内は、壁のあちこちにワカメがかかっていて、まるでアートのようでした。ワカメは名物なんですね。食材は、ゴールウェイやアイルランド西側の周辺の魚介を中心として、ローカルのものが続き、丁寧な説明とともに、アイルランドの食を堪能することができました。

レストランANIAR
http://aniarrestaurant.ie

・ゴールウェイ 大聖堂と祈り


ゴールウェイ大聖堂でミサに参加。聖歌隊の女の子たちの歌声が美しくて。祈りが天井を突き抜けて天まで届いているような、天使の声ってこんな感じなんだろうなぁって、なぜだか感極まってしまうくらい。

祈ることも、美しくて。自分の中の日々の生活でできてしまう淀みを一掃してくれるような。祈ることの凄みをこの旅ではより深く感じているような気がします。

ジュリアロバーツの映画、「食べて、祈って、恋をしての冒頭のシーンを思い出しました。

I made a decision. To pray.(神様、私は祈ることをすると決めました)
Hello God. Nice to finally meet you.(神様、ついに出会えましたね、始めまして)
I'm in serious trouble.(私は今重大な決断に迫られています)
I don't know what to do.(でも、どうしたら良いか分かりません)
I need an answer.(答えが欲しいのです)
Please tell me what to do.(どうかその答えを教えてください)