まあるい夜
そこを誰かは
ちいさな宇宙と云った
わたしはそこへ落ちて
目が覚めた
わたしはひとつの
ちいさな意識
わたしはひとつの
ちいさな目玉
わたしは
わたしが見えないけれど
わたしは
わたしを自覚している
わたしは
わたしをしらないのに
わたしは 愛
というものをわかっている
わたしは
わたしの点をさがす
それは
わたしが降ろされた入口
ねえそうしたら
北極星のようにうごかない点が
こちらをみていた
点は標だから
誰もがすぐに見つけられるのだ
まあるい夜のなかで
めいっぱいひかりを放ち
静寂の向こうから
みんなを呼びかけている
わたしは わたしが落ちた日から
ずっとしっている
わたしのまあるい夜
それは わたしの銀河
そこは わたしが還る場所
そこは あなたも還る場所
二度と会わないあなたたちと
一度も会ったことないあなたたちと
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