自分のことを話すと泣いてしまうのは何故だろう:仮説編2
さて,他人に自分のことを話すと泣いてしまう。
いい歳なので,結構,困っている。
google先生のご回答は…
①「過去の傷が癒えていないこと」
はて、過去の傷とは…?
勝手に癒えた気になっていたのだろうか?
私は,ある時を境に,我慢することをやめた(これについても別のnoteで書こうと思う)。そこからは,我慢せずにいろいろなもの,悪から善からそれはそれはいろいろなものを,外へと吐き出してきた。それで全て解決したと思っていたし,傷も癒えたと思っていた。
野ざらしの心はそれでも癒えていないのか。
たしかに,できることなら自分を否定されたくはない,し,まだ準備ができていない心を土俵にあげないでくれ,とも思う。
全てを吐き出すだけでは,傷は癒えなかった…し,押しとどめていた感情が堰を切ったように漏れ出した。
(後から思うと)ちょっとしたことで,琴線に触れてしまって,涙が溢れてしまう。壊れたドリンクバーか,ってくらい,ちょっとスイッチが入ったら,液体が流れ続けてしまう。電源を切りたい。
②「言いたいことが言えなくなったこと」
私は、小さい時は,それはそれは,めちゃくちゃ泣く子どもだったと聞いている。
しかし,ある時から人前で泣かなくなったように思う。小学生の頃だったろうか?泣くことはかっこ悪いのだと思ってしまった。
「いつまで泣いてるの?」「もうお姉ちゃんなんだから」「恥ずかしい」「泣いてたって変わらないんだから仕方ないでしょ」「ばかみたい」
大人たちの言葉が並んでいた。
泣くのをやめた。ネガティブな感情を出すのをやめた。
それは,他人に負担をかけてしまうもので,それは,他人に迷惑をかけてしまうものなんだろう。全部,自分の中に閉まっておこう。
一方で,嬉しくて泣く涙も枯れてしまったようだ。
中学生の頃には,私はとても冷めていた。
「はいはい,どうせこういう場面で泣くんでしょ,かわいい子が泣いている!そうかこういう場面で泣くのか。はっ,泣いていないの女子で私だけだ,泣かなきゃ」
泣こうとしたけれど,涙は出なくて,泣いてるふりをした。
きっと,もう自分の感情がわからなくなっていたんだと思う。
さて,私は,とにかく怒られたくない子どもでもあった。
息を吸うのと同じくらい自然に、他人の求めることを、探していた。
その表情や、言葉や、雰囲気から、必死に読み取ろうとしていた。
「自分の嫌なことを人にしてはいけません」
「他人様に迷惑をかけてはいけません」
元々そういう性質があったのに,中学校の時の先生が最悪で,私の人格が決定的にひねくれた。
今思えば,先生の機嫌や不安で生徒を振り回す最低な先生だったが,当時は必死に食らいつこうとしていた。
好きだったはずの国語が,先生の表情を読む時間に変わった。
怒らせないために,回答を必死で考える。挙手をしないと怒られる。もしくは,先生が「やる気ないのね!」と言って,退室してしまう。そしたら,機嫌を直すまで謝りにいかなければならない。私は,学級委員だったし,国語係だ,最悪だ。
必死に答えを探す。誰も挙手をしない,このままでは,先生が怒って授業を止めて,退室してしまう。必死の覚悟で,挙手をして答える。
「それは違うだろ!そんなんで,なんで答えたの?ねえ?」
クラス全員からの視線が痛い。
でも,その時には,私が罰を受ける係だと思っていた。我慢すべきは,私だ,と。
教育心理学を勉強して気づいた。最悪の教師だ。今思うと,とても信じられない。冷静に考えれば,現代文に絶対的な正解など,あるわけがない。
しかも,決死の覚悟で挙手して答えた人にそのような対応をしたら,「間違えることが怖くなり」挙手する人がどんどんいなくなる。生徒は,必死に「正解(教師にとっての)」を探し始める。
ただ,その当時の私は,選択肢を知らなかった。
他の中学に知り合いもいなかったし,親にも相談できなかったし,私の中で,「私が悪い,私が我慢すべき,そうしたらみんな幸せ」が膨らんでいった。そして何より「私はいい子」というラベルを自分に貼ってしまっていた。
私は,他人の正解を常に探すようになった。他人の求める答えを言わなきゃ。
そんなことをしていると,自分の心なんか省みる暇はなかった。
そうしなきゃ,この世界を生きていけない。
私が生きることを,許されるのは,他人の正解の中だけだ,と。
私は,常に自分を他人の目線で観察している。いや,観察しているというより,査定しているに近い。
「そんなんで許されると思っているんですか?もっと完璧にやらないと足らないんじゃないですか?みんなはもっとできているんじゃないですか?」
そうか,私は,私に許されていないのだ。
はい,そうですか,それでは,私を許しましょう。それで解決するんなら!という問題ではなさそうだ。実践編に続く。
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