目的・願いを認識させる
あなたが担任なら、どんな対応をとりますか?
《事例》
低学年のころから仲良し女子のAさんとBさん。4年生になってクラスが離れてしまいました。それでも,お互いの教室を行き来し,仲のよさは続いているように見えました。しかしAさんは,新しいクラスで,新しい友達ができて,その友達とも遊びたいと思うようになっていきました。そのためか,Bさんと遊ぶ回数が減っていきました。おもしろくないBさん。しだいに,Aさんの陰口を言うようになっていきました。Aさんは,Bさんの対応に傷つき,先生にうったえてきました。
パターン①原因を聞く
例えば、「どうしてこんなことになったの?」や「何が原因なの?」みたいなことです。そう聞かれた子供は、どう答えるでしょうか。
「だって、あの子がね・・・」
そう言った瞬間、原因を他人のせいにしてます。いや、教師がそうさせてしまっていると言ってもいいかもしれません。
また、責任感の強い子なら、次のように答えるかもしれません。
「私が悪いの。私があんなことさせしなければ・・・」
そう。これは、子供に自己犠牲を感じさせてしまっています。
パターン②目的・願いを認識させる
上記のような場面で、子供は冷静な判断ができないと思います。大人だって同じことだと思います。そこで、まずは子供の感情を全て受け入れ、その上で子供の「目的」や「願い」を認識させていってはどうでしょうか。例えば次のように。
✰そうか。苦しかったんだね。
✰Aさんと,どんな関係になりたい?
✰Bさんと,どんな関係になりたい?
✰今やっている行動以外にも,君の願いを実現できそうなことってある?
✰これから,どの方法を試してみたい?
きっと、もうあいつとは絶交だ。口も聞かない。とは言わないと思います。なぜなら、相談に来ているわけですから。
教師は、解決策をあたえるのではなく、「一緒に考える」という立ち位置でいいのではないでしょうか。そして最後は自分で決めさせる。
もちろんうまくいかないこともあるでしょう。その失敗にも寄り添い、「大丈夫だよ。また考えよう。」って伝える。その繰り返しが、子供を自立へと導いていくと信じています。
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