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 実家に帰っている

 明けまして、おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 実家に帰っている。妻くんは母といっしょにテレビを観ている。私はノートパソコンを持ってきていないので、実家の書棚から昔の本を引っ張り出してずっと読んでいる。
 村上春樹さんのエッセイ「スメルジャコフ対織田信長家臣団」。読者からの質問メールに直接回答する作家って村上春樹さんくらいだよなぁ。面白い。でも、結構内容を忘れていた。

 吉本ばなな「NP」
 話をすっかり忘れてしまったつながりで。初期吉本ばななさんの本は、新刊が出るたびに楽しみに買って読んでいた。面白かった印象が。再読しよう。

 平中悠一 「She's rain」「Early autumn」

 話をすっかり忘れてしまった本の続き。当時の文藝賞受賞作。再読した。おしゃれな高校生の淡い恋を綴った小説で、話はないようなものなのだけれど、「She's rain」の冒頭は、村上春樹さんの「風の歌を聴け」を横に置いて書いているような気がする。

 実家には私の過去のブツがごろごろしている。恥ずかしいブツを見つけてギャッと叫んで、躓いて、倒れたりもします。

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緒 真坂 itoguchi masaka
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