私のまわりで小説を書いていたひとは、みんな挫折した
〇月〇日
とある一人出版社の人と話をした。出版社もしているが、読書についてとても面白いエッセイを書く人である。
その人は、かつて小説も書いていたが、いまはやめた。大学主催の文芸賞を受賞したことがあるが、文芸誌の新人賞は受賞しなかった、と言った。
そしてこうも言った。
「私のまわりで小説を書いていたひとは、みんな挫折した」
その人はアラフィフである。
「私はまだ書いている」
と私が言うと、
「いまも?」
と驚いていた。
〇月〇日
昨年亡くなられた伊藤礼先生から言われたことがある。
「書き続けていると、誰かが見ているものだよ」
う~ん。熱心な読者はいるのですが、ほとんど見られていないような気がする。
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