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「運命が扉を叩く」というせりふはあるものの、第五の演奏はない
妻くんが観たいというので、中島かずき(劇団☆新感線)、白井晃演出「No.9 ー不滅の旋律ー」を観た(東京国際フォーラム ホールC)。
出演は稲垣吾郎、剛力彩芽他。
客席はかなり広い。東京国際フォーラムってマイブラ(マイ・ブラッディ・バレンタイン)のライブを観たところだよな、でもこんなに広かったっけと思いながら、見回した。調べてみたら、東京国際フォーラムってホールがいくつかあって、マイブラは別のホールでした。
話はずれるが、ここのマイブラのライブ、すごくよかった。会場の入口で耳栓をもらった(笑)。シューゲイザー系轟音ノイズバンドだからね。いい思い出だ。
白井晃さんは、私にとっては、大昔の遊◎機械/全自動シアター(知っているだろうか?)の演出兼役者さんだ。当時よく舞台を観ていた。
脚本の中島かずきさんは、古田新太さんがいる劇団☆新感線の座付き作家。
客層は中年女性が中心だが(大半は稲垣吾郎目当て)、フランス革命後という時代背景と耳が聞こえなくなっていく音楽家としての自分のあいだで懊悩するベートーヴェンを描く脚本も練られて、演出のテンポもいい。役者も快調。
「運命が扉を叩く」というせりふはあるものの、第五の演奏はない。そこもいい。
上演時間は約3時間10分。
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