そもそも小説を書いている人が文芸雑誌を熱心に読んでいる気がしないのだけれど
〇月〇日
松尾スズキさんのエッセイで、たしか劇団大人計画の劇団員のオーディションにきた人について、もしオーディションに落ちたら、大人計画の舞台をもう観にきてくれないんだろうなあ、という述懐があったと記憶する。
大人計画の役者になりたいという人は、大人計画の舞台が好きでオーディションにきている人が多いだろう。でも、たしかにオーディションで落とされたら、観たくなくなる(思い出したくない)だろうなあ。
それでも舞台を観たい人は本物のファンだ。
純文学系の小説の新人賞(文学界新人賞や群像新人賞など)はどうだろう。大手出版社の新人賞に投稿して、落ちた人はそれらの雑誌を読まなくなるだろうか。いや。そもそも小説を書いている人が文芸雑誌を熱心に読んでいる気がしないのだけれど。
好きな作家の本はもちろん読むし、その作家が文芸誌に書いている場合は買って読むかもしれないが、毎月文芸誌を読んでいるイメージがない。
私の友人に限っては、文芸誌をほぼ買ったことがないにもかかわらず、小説を書き、大手文芸誌の新人賞に投稿している(それが理由ではないと思うが、残念ながら、受賞したことはない)
私はたまに買います、文芸誌。好きな作家や特集があった場合には。
〇月〇日
昼間、電車の中で、座って髪をかきむしっている男を見た。痒いのか、悩みがあるのか、ふけを落としているのか。
よくわからなかった。
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