小腸がんが分かるまで④
血液内科に入院したのは4月上旬
始めの嘔吐から1ヶ月経っていました
若い先生から
超ベテラン(一番偉い)先生に
変わって頂いたことが
このあと、功を奏します
その先生のお陰で
私は悪性リンパ腫ではなく
小腸がん、と早い段階で分かることになります
私の症状は
小腸の部分を腫瘍が塞ぎ
閉塞しているために
上から食べたものが下へ流れず
嘔吐してしまうことでした
いくつか検査をしたのですが
その先生が仰るには
「これから悪性リンパ腫の治療を始めるにあたって、もうひとつの可能性を潰す必要がある」
とのことでした
若い私には可能性の低い
小腸がん、の可能性を潰して
悪性リンパ腫だと確実に断定した上でないと
悪性リンパ腫の型が決まらず
抗がん剤を選べないとのことでした
先生も
「可能性はほとんどないだろう、若いあなたに、そんな大病がいくつも存在する筈がないから」
と、安心のために念の為検査するとの話で
小腸ダブルバルーン
という検査をすることになりました
もともと小腸は癌になりにくく
もしも何かあっても
ほぼ、見つからないそうです
このダブルバルーン検査というのは
入院でないとできない検査で
例えば市民検診などで
わざわざ小腸を心配して入院の希望を出して
検査する人などいないでしょう
それくらい見つかりにくいそうです
入院中も何度も嘔吐し
自分が確実に具合が悪いことを
思い知っていました
検査をして、退院をし
後日、結果を聞きに行きます
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