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#心に残る上司の言葉

【日経COMEMOのお題企画「 #心に残る上司の言葉 」をテーマに執筆しています】

こんにちは!風音衣杜です。
今日は「心に残る上司の言葉」について。

私は、2009年度に新卒で入社し、2023年の夏に退職しました。
約14年の会社生活の中でずっと心に残っていて、これからも忘れないだろうなと思える、上司からの言葉が私にはあるんです。

何人もの上司のもとで働いてきた中で、たくさんの言葉を掛けてもらってきたけれど、不思議と今この瞬間思い出すのはあの言葉だけ。

その言葉を頂いたのは、入社して2年目ぐらいだったと思う。それは、「ダイバーシティ」というワードをよく耳にするようになった頃。
社内で「ダイバーシティフォーラム」というものが開催されました。
各支店の支店長や各営業所の所長、入社歴が浅い女性社員や子育て中の女性社員などが集うものだったと記憶しています。
(ダイバーシティって性別だけじゃないのだけれど、当時は女性社員にスポットライトを当てよう!みたいな風潮があったのですよね。)

フォーラムの中でパネルディスカッションがあり、
当時の若手社員が「新しい挑戦をしようとせずに、意欲的ではない定年間近の先輩社員を見ると嫌な気持ちになります。」という旨の質問を投げかけていて、それに色んなポジションの方が自分の見解を答えていたのだけど…

その時、役員だったAさんがこう話していたんです。
(Aさんは私が新入社員で配属された支店の支店長でとてもお世話になった、大好きな方)

「私はどんな人の事も、❝人生の先生❞だと思っています。この人は私に何を教えようとしてくれているんだろう?という視点をいつも持つようにしています。その敬意を持っていると自然と感謝の気持ちが湧いてくるんですよ。」

なんかね、衝撃的だったのです。

いつもどうやったら目標を達成できるか?業績が伸びるか?
みんなが戦闘モードの雰囲気だったから
こんなにピュアで温かくて人を大切に想っている人格者が上層部にいるんだ!?と驚いて、感動したのを覚えています(あの時ウルッとしたなぁ)。

当時、私も相性の合わない上司のもとで悩んでいたのですが、
Aさんのこの言葉をきっかけに、上司を視る視点も自分を視る視点も変化したし、今も自分の中に根付いている捉え方です。
(このテーマのおかげで気づくことができた!)

Aさん元気にしているといいなぁ。
出逢えてよかったと心に残るひと。

ちなみに新入社員歓迎会でAさんがプレゼントしてくれた五味太郎さんの絵本「きいろいのはちょうちょ」は今でも大切にしています。
(絵本を歓迎のプレゼントに選んでくれるひとって素敵すぎる!)

心に残る上司Aさんからの言葉。
なんで心に残っているんだろう?
それは言葉に乗った意図が美しくて、様々な体験から学んだAさんの人生そのものが詰まったものだったからなんだろうなぁ、と今ふと感じました。

私もAさんのように自分の体験から自分の言葉を発していきたいと思います。

〈1/20 追記分〉
頂いたコメントからまたさらに感じたことがあったのですが、上司Aさんの言葉がなぜここまで心に残っているのか?
それは、上司Aさんが言っていた言葉と日頃の行動が一致していたからだ!!ということにも気づくことができました。言っていることとやっていることが一致している人って誠実で素敵ですよね。

風音衣杜


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