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イタリアのバスで罰金をとられたが、取り戻した。(上)
Vol.072
娘が街の中心部であるチェントロのお店へ行きたいというので、久しぶりに二人で外出する。
バスに乗って15分足らずでつくチェントロ。
お天気のいい休日に、娘との買い物は私にとってもストレス解消である。
バスの運転手さんはチケットをチェックしないイタリア
日本はバスに乗る前や降りる時に必ず運転手さんが運賃をチェックする。
しかしイタリアはそれをしない。
システムとして、バスでチケットも販売しない(*最近は券売機があるバスもあるが全てではない)。
なので事前にエディコラ(新聞雑誌販売所)やたばこ屋さんでバスのチケットを購入して乗る。
チケットのチェックも、買ったチケットをバスの中にある機械にかざすけだ。
無銭乗車をチェックするコントロッリ
コントロッリとは、英語のコントロールと同じで、バスにおいては料金チェックをすること。
抜き打ちで突然バスに2人から3人で乗り込んできて、乗客のチケットをチェックする。
手持ちのハンディーチェッカーで、各乗客のチケットをチェック。
この時、チケットを持ってない、機械に通してないとハンディーチェッカーでエラーとなり、即罰金となる。
バスの代金が1.7ユーロ。
罰金が35ユーロ。
ただし、35ユーロは乗車の際に即払えればという条件付き。
もし35ユーロなくて、後日支払いになった場合は、100ユーロを超える支払いをしないとならない。
まさかの罰金を支払うことになった
私は一日乗車券があるので、それでクリアだったのだが、まさかの定期券で購入しているはずの娘のチケットにエラーが出た。
コントロッリはすぐに罰金を要求する。
でも娘は学生で定期で購入しているといくら言っても通用しない。
その場で35ユーロ支払うよう命じられた。
もちろん、今支払わなければ100ユーロを支払えとほぼ脅される。
それこそ「定期券を買った領収書はあるか?」とまで問い詰められる
娘は流石に怖かったようで、私が親として35ユーロ支払った。
しかし定期があるのに理不尽だ! と思い、即トリノのバス(GTT)のオフィスへ駆け込んだ。
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罰金はまさかの違法徴収だった。
娘の定期券を改めて彼らのチェッカーに通すと、すんなりと通れた。
なので罰金は違法徴収だった。
それゆえ返金を求めるにはどうすればいいのか? と聞けば、
「支払った罰金が戻ることは基本的にない」と堂々と言われる。
しかし今回の被害者は未成年の子供だ。
定期券を持って学校に通う子供に違法に罰金を徴収するだろうか?
子供に優しいイタリア。ここでそんな事情で優しくしても?なのだが、本部にメールして直接訴えてほしいと言われる。
そしてアドバイスとして、今後は支払った金額のレシートは、乗車時に持っておいた方がいいという。
だったらチケットの意味がある? という疑問だが、イタリアはとにかく何事も証明が必要なのだ。
この話の結末は長くなるので、また次回へ引き続く。