不毛地帯4/4
ようやく最終巻。
仕事忙しかったので来週読了かと思ってたけど、土日で一気に読めた。
石油の採掘権獲得
掘り始めてから出るまでの苦悩
ひっそり進めていた自動車提携
人による組織運営(カリスマ大門、名参謀壱岐)から組織による組織運営
最後に壱岐秋津とシベリア
ドロドロした政治と会社のお話、っていうのはほぼ興味なくなってるところもあるので、ある意味昔ながらの舞台設定だよね~
政治ネタを除くと、受注するまでの自社の売り込み、受注した後に量産につなげるながれは、モノづくりをしている会社にいる自分としては両方に会社がリソースを大きくかけていることをひしひしと感じる。
石油ほどあたらなかったときのリスクが大きい事業はなかなかないと思うけど、不十分な情報で決断し、なんとか成し遂げようとする姿勢は時代変わってももっていないといけないと感じる。
カリスマ経営者→組織での会社経営。合意できるところもある一方で、カリスマ大門や去っていった里井のように、俺が社長でこの会社を大きくするんじゃい、という意識を持つ人をどう扱うかも大きい。
現代だと大きくするんじゃい、って強烈なまでの(権力?)欲あっても、成績がともなわないと株主総会で、あんたクビ!!!ってなるから重宝したい一方で、組織としてのパワーも必要。
後継者は自分のコピーではなく、自分がやってきたことを組織の仕組みに埋め込んで、後進がその人の個性を活かして新しいことで成果を出せるようにする。
物語でいえば、兵頭の石油や塙の自動車。
これを育てたという実績のもとで、これからは組織の時代です。うーん、すごい。
最後シベリア抑留された人たちのケアをしつつ、ようやく秋津ともいい形?になったけど、ここは自分だと理解しにくいところだった。。。
次回読むときは何か違う感想を持つのだろうか?
やはり名作ですね~