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記事一覧
『世界の夜明け』水陸両用陰茎ディストーション
地動説をNTRとして消費するコペルニクスが
朝焼けと共に大地を殴りつけ
和田アキコのzoidが街を駆ける
なんたってニュータイプだから
オヤジにもぶたれたことのない
しわしわのタマキン袋
風に吹かれた稲穂のよう
人魚と結婚した男が
なんで足、魚なの?と呟けば
空は晴れやかに澄み渡る
『るてん』パーフェクトワグニイニ
これが未来へ飛んでいるというのであれば、
私は時間を観測している。
過去を固定し、あるいは選別している。
そこに自身の時間を犠牲とすることはとんだ皮肉である。
しかしながら退廃的ではない。
平坦な空が示すのは、地続きで矮小な世界のことである。
故に、我々は今この多次元群青に遍在する。
『うたかた』山口祐也
僕がどれだけ言葉を尽くしても
誰かの「I Love You」には敵わない
僕じゃない誰かの
『不幸をどうぞ』山口祐也
怒りん坊のカナリア
ようこそ、不幸をどうぞ
貴賎なく振り掛かる
不幸をどうぞ
無気力の子羊
ようこそ、不幸をどうぞ
分け隔てなく来る
不幸をどうぞ
ニヒリストなコマドリ
ようこそ、不幸をどうぞ
逃げども逃げども来る
不幸をどうぞ
SS『幽霊の作り方:プロローグ』タターヤン
花畑で倒れているデータ世界の主に、私はゆっくり近付いた。彼は私に気付いたのか、ゆっくりと体を起こしこう言った。
「お前が来ると思っていたよ……MOTHERはそういうヤツだからな……」
SS『幽霊の作り方:1』タターヤン
かつて、世界は『ニンゲン』という種族を中心に回っていたらしい。しかし、彼らは己の傲慢さと強欲によって世界を滅茶苦茶にし、自らの住環境を自らの手で破壊し尽くした。途方に暮れた彼らは、自らの記憶・人格をデータ化し、巨大なサーバーに移植する事を企て、成功させた。
そのサーバー内で個々人が望みの世界を創造し、そこに埋没する事でニンゲンは永遠の生命を手に入れた、かのように思えた。
200年の間はそれで
SS『幽霊の作り方:2』タターヤン
その日の夜、オニカズラが酷く取り乱した様子で私の部屋に転がり込んで来た。
「ルーデンス!俺の手!手を見ろ!ハハハ、俺の手を!見ろよ!」
彼の手は指先が黒く変色し、所々損壊していた。
「オニカズラ、落ち着いて椅子に座れ」
「フフフ、そうだな落ち着かないと椅子に腰掛けた途端に身体が溶けちまうかもしれないからな!ハハハハハハ!」
フラフラと椅子に着いたオニカズラは急に静かになると、ポツリとこぼした
SS『幽霊の作り方:3』タターヤン
そこは真っ白な花畑だった。人はただ1人も見えない。今日の仕事は早く終わりそうだ、と頭の中で考えた。
私は花畑を散策した。このデータ世界の主がどこかにいるはずだ。それを終了させなくては。
花畑の花々を踏み荒らしながら散策していると、悪臭が漂い始めた事に気付いた。何事かと辺りを見渡して気付いた。踏みつけられた花から何か垂れている。どうやら機械油の様だった。
私はあまりにも「ニンゲンらしくない」と