326☆久しぶりに現代アート
ぼんじょーるの!
めずらしく朝から快晴のブラッチャーノ。
最近曇りや雨が多かったので日の出でも見るかとベランダに出てみる。
思ったより太陽が右のほうから出ていました。
先日の満月はちょうどお城の教会の右から出ていたので、同じような軌道かと思っていたのですけど。
さて、今日は昨日のつづき、中世の町スートリで美術鑑賞。
窓からの眺めもとてもきれいでした。
暮れゆく中世の街並み。
こちらの美術館、Museo di Palazzo Doebbingでは企画展の開催中でした。
コロナ前に企画されていたのが延期され、今年の5月から来年1月10日までになったものです。
Luci e Ombre a Sutri(スートリの光と陰)
Da Mattia Preti a Depro(マッティア・プレティからデペーロまで)
バロックから現代までの作家の作品を集めた展覧会でした。
私、現代アートにはあまり興味がないのですが、たまーにムチャクチャ惹かれる作品に出合います。
今回は二人の作家がとても気に入って、思わず買いたくなりました。
まず1人目、Cristian Avramクリスティアン・アヴラム。
陰影の質感がすごい。
とくに影の部分がそそられるというか、何かが潜んでいるように感じます。
展示の仕方も良かったな。
コーナーを挟んで2作品掲げられていますけど、右の窓との対比がいい感じ。
アートって展示の仕方によって見え方がだいぶ違ってきますよね。
古い建物の壁の質感と照明の当て方も見やすくて良かったです。
クリスティアン・アヴラムは、ルーマニアの作家でトレントのBoccaneraギャラリー所属のアーティスト。
1994年生まれで現在もルーマニアで活動中だそうです。
若いですねー。
ルーマニアに居ながらアートの中心イタリアで認められるってこともあるんですねぇ。
どんな目利きに見いだされたのかなぁ。
そして、もう一人はNora Kershノラ・カーシュ、1937年モスクワ生まれのアーティスト。
ロシア人の母とアメリカ人の父の間に生まれ、生後すぐにアメリカに渡ったようです。
というわけで、アメリカで学び活動していたけど、1975年からはイタリアに活動拠点を移し、現在はスートリ在住なんですって!
こちらは黒い丘シリーズ。
質感のある紙に水彩でペイントし、それを切ってコラージュするという技法なんですね。
なんとなーく色の感じが日本画に似ているなぁと思いました。
和の色。
どんなにきれいな色でもビミョーに影が潜んでいる感じ。
Le tre soste、3つの物質。
真ん中の、ムラサキ色っぽいの、欲しいっ!
いくらぐらいするんだろ。。。
こちらはオマケ。
好きではないけど面白かったから(笑。
Casimiro Piccoloカシミーロ・ピッコロ、1894年パレルモ生まれのイタリア人アーティスト。
右のおばちゃんはLa cuoca 女料理人、
左の小人みたいなのはLa gnomo con l'ombrello 傘を持った小人。
物語の挿絵みたいですよね。
今日のタイトル上画像は白熱灯さんから使わせていただきました。
大幅にトリミングしちゃったけど、もともとはこんなイラストでした。
ステキなイラスト。
……彼女は少しお疲れモードなようです。