ゲノム編集、遺伝子組み換え…科学技術が生み出した食を考える〜『ひと皿のストーリー④』
皆さんこんにちは!
浮島ガーデンスタッフの千尋です^^
「ひと皿のストーリー」シリーズでは、わたしたちの食べ物がお皿の上にのるまでの、目に見えないストーリーを紐解いてきました。
・どのようにして作られているのか?
・原材料は元々なんだったのか?
・どんな人々が、どのような想いで作っているのか?
目に見えない背景を知ることで、考え方が変わったり、選択が変わったり。
当たり前に食べている「食」について、少しでも違った視点で見るきっかけとなれば、嬉しいです。
さて、今回取り上げるのは…
お皿の上に載せることなく食べてしまう食べ物かもしれませんが、
スナック菓子やアイスクリーム、レンジでチン!ですぐに食べられる冷凍食品や加工食品など
便利で、安くて、すぐ食べられる、そんな食品の裏側を紐解いていきたいと思います。^^
スーパーで売られていたら、安全??
思い返せば、わたしが最初に「安全な食」への関心を持つようになったのは、「食品添加物」という言葉を知ったときかもしれません。
当時20歳で息子を出産したわたしは、食や健康には全く興味はありませんでした。
料理もさほど上手じゃなく、お惣菜やレンジでチン!の食品も使っていたと思います。
そんな頃、同級生の先輩ママが
「食品添加物って知ってるー?」
「なんでもかんでも食べさせちゃダメよ〜」
と、食品の裏表示を見ることや、日本で売られている食べ物が安全とは言い難いことなど、いろんなことを教えてくれたのです。
「スーパーで売られているんだから『安全』に決まってる」
勝手に そう思い込んでいたわたしにとって、初めて知ることばかり。
「息子を健康に育てたい!」
その一心で、本を読んだり講演を聴きに行ったりと、沼にハマっていきました。笑
「安全じゃない」と知ったときの衝撃
さて、皆さんはいつも、どんなことに気をつけて食事をしていますか??
なるべくなら避けたいもの。
例を挙げるとするなら
などでしょうか。
挙げ始めるとキリがありませんが、わたしたちの身近にある食品たちは、意外にも安全ではないかも…!?
そんな実態を初めて知ったときの衝撃は、今でも覚えています。
日本はGMO輸入・消費量が多い?
その中でも、わたしが一番驚いたのは、
あれれ?日ごろ買い物をするとき、
「『遺伝子組換え』は買っていないつもりないけどな??」
「売られているのを見た覚えもないけどな??」
と思っていました。
気になったので調べてみると、身近なサラダ油や、子どもたちが大好きなスナック菓子、アイスクリームなどに
そんな実態が分かりました。
自分では買っていないつもりでも、「遺伝子組換え原料」が使われていることがあるのですね。
商品に表示されていないので、判断できずに、気づかずに、知らず知らずのうちに食卓に並んでいたのです…!!
GMOは安全か??
遺伝子組換え作物(GMO)とは何でしょうか?
簡単に言えば、異なる種の生物から遺伝子を入れて作られた作物です。
・除草剤をまいても枯れない作物
・害虫駆除が要らない作物
など、栽培しやすくメリットがあるように見えるのですが、それを食べたときの安全性や生態系、環境への影響などには疑問の声が上がっています。
また、セットで使われる除草剤の成分に発がん性があることも分かってきました。
GMO作物を食べ続けたラットはがんを発症した、という実験結果なども出てきています。
リスクがあるなら避けたい!
わたしはそう思うのですが、食品への表示義務がないので、消費者が判断できずに買ってしまう。そこが課題だと感じます。
「ゲノム編集食品」について
そして最近では、「新たな遺伝子組換え」とも言える「ゲノム編集食品」が、日本の市場に出回り始めています。
・高GABAのトマト
・筋肉量が増えたマダイ
他の遺伝子と混ぜ合わせるのではなく、自身の遺伝子の一部を変異させているので、突然変異、品種改良と同じと見なされ「安全」だとされているそうです。
このゲノム編集食品も、表示義務がなく判別できないのです。
「それはおかしい!」と考え、ゲノム編集されていない食品を分かりやすく認識できる表示マークをつくり、広めている団体があります!
表示されていれば、消費者自身が選び、判断することができますし、安心ですね!この活動は、じわじわと日本各地に広まっています。
そして、ここ沖縄でも「ゲノム編集」や「食の安全」について学べる場所があります。
浮島ガーデンオーナー直子さんと、元スタッフである金城ふじのさんとで立ち上げた「あんまーずネットワーク」です!
毎月、食のことを学べるお話し会をしていたり、イベントへ出たりと、活動の場が広がっていますよ〜!
興味がある方はぜひアクセスしてみてください^^
食べ物は、できるだけ自然なものを
いろんな食べ物があふれる現代ですが、カラダも心も食べたものでつくられます。
食品添加物も、遺伝子組換え作物も、ゲノム編集食品も、わたしたち人間が作り出した人工的なもの。
カラダの材料になるものは、自然から生まれた恵みが一番合っていると、私は思っています。
子どもたちのおやつは、市販されているスナック菓子や菓子パンがなくても、自然の甘みの果物や、お芋、おむすびで充分だと感じます。
カラダによい食事をするためには、賢く選ぶ知識や知恵が必要な時代。
わたしたち消費者が食べるもの、選ぶものが変われば、自ずと社会や世界まで変わっていくのではないでしょうか。
「いただきますから世界を変えよう!」
その始まりは
目の前のお皿にのった食材たちから。
今一度、食の在り方を見直してみませんか?
長くなりましたが、最後までお読みくださりありがとうございます!
(千尋)
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