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インドの首相が「雑穀」を激オシする理由に納得です!
こんにちは!
浮島ガーデンスタッフのれいです!
私は浮島ガーデンで働き始めてから、雑穀を食べる機会や雑穀を使った料理をする機会がとても増えました。また、このようにブログを書く機会もあり、雑穀のことを調べるうちに、雑穀のすごさをますます感じるようになりました。
前回までのブログでは、雑穀の美味しさをた〜くさんお伝えしてきました。
※「雑穀で世直し」ってどういうこと?
※ 2023年は「国際雑穀年」 雑穀ってスゴイ‼️
ということで今回は、近ごろなぜ雑穀が注目されてきたのか、雑穀の持つ力について詳しくお伝えしたいな〜と思います。
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「国際雑穀年」が制定されたワケ!
改めて…2023年は「国際雑穀年」です!
国際雑穀年とは、
「すべての人々が栄養ある安全な食べ物を手に入れ、健康的な生活を送ることができる世界を目指して、国連により制定された2023年の国際年」です。
私なりに簡単にまとめると、
雑穀は栄養豊富で過酷な環境でも栽培しやすいから、世界の食料安全保障と飢餓の解消、気候変動にも対応しうる作物であるよ〜!ということだと思います。
そんなことを世界中の人に知ってもらい、日々の食事に取り入れて、安全で健康的な食事ができることを目的に、国際雑穀年が制定されたんでしょうね。
近年は日本でも、雑穀が健康や美容に役立つと見直されてきたので、スーパーではご飯と一緒に混ぜて炊くものとして、お米売り場の近くなどにコーナーを見かけるようになってきましたよね。
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世界三大穀物はコムギ、トウモロコシ、イネと言われており、穀物全体の約90%の生産量を占めているそうです。
それらと比べると、雑穀類の生産はまだまだ少ないようです。
雑穀は、三大作物が栽培できない乾燥地帯や、やせた土地など恵まれていない農業環境でも栽培可能と言われているのに…。
インドが雑穀栽培を推奨する理由
ところで、世界で最も雑穀を生産している国はどこか知っていますか?
それはインドです!
近年著しく人口が増加している国ですよね。
国連人口基金の発表(2023年7月推計値)によると、インドが中国を抜いて、世界最多の人口となったそうです。
世界の雑穀(キビ・アワ・ヒエ類)生産量国別ランキング・推移によると
1位がインド1,321万トン
2位が中国の270万トン
2位の中国とも大きな差があるので、まさに雑穀大国であることが分かりますね!
世界最多の人口であるインドのナレンドラ・モディ首相は、雑穀の持つ力にいち早く気づき、首相に就任して以降、雑穀栽培の生産・消費に力を入れてきた人物です。
インドは元々「雑穀大国」でしたが、近年は輸出品目としてコムギに力を入れてきた経緯があります。それを転換し、雑穀栽培に再び力を入れるようになったそうです。
また、2023年が国際雑穀年になったのも、モディ首相が国連に対して「雑穀(キビ)は食料安全保障の課題への取り組みに役立つ」と雑穀の可能性について猛プッシュしたからだと言われています。
国連食糧農業機関(FAO)が雑穀について提示しているキーメッセージも興味深かったです。
英語のサイトなので、翻訳機能などを使って読んでみてくださいね!
私もグーグル翻訳さんに頼ったので少し分かりづらい部分もありましたが、
やっぱり雑穀は現代の環境・社会・食糧問題の改善に貢献できるものなんだ!
と感じました。
日本でも雑穀が人々の食生活を支えてきた時代はありましたが、昭和30年(1955年)ごろを境に、徐々に食卓から姿を消していったそうです。
それまでは、古くは縄文時代からアワやヒエが栽培されており、雑穀が穀物の主役だったと言われています。
食糧事情や人々のニーズの変化により、雑穀をいただく機会が減ってきた日本ですが、また少しずつ多くの人が日々の食事に取り入れるようになると嬉しいです。
沖縄・小浜島では素敵な取り組みが!
さて先日、石垣島を中心に八重山諸島で発行されている新聞・八重山毎日新聞に、小浜島の小中学生が地元の五穀農家・竹本真良さんの畑で、高キビの収穫・脱穀を体験したという記事がありました。
その記事には「稲やアワの収穫体験は経験したことがあるけど高キビは初めて」という児童生徒の感想があり、私はびっくりしました。
小中学生の頃から雑穀のことを知っていたり触れたりできるのは、やはり島ならではの体験だな〜と思いました。
そして! 記事でも紹介されていたように、われらが浮島ガーデンオーナー・中曽根直子さんが近く、高キビハンバーグの作り方を教えに行くそうです。高キビハンバーグの美味しさを、子どもたちにも知ってもらえたら嬉しいです。
雑穀の魅力や可能性を知ってほしい!
このように世界で注目されている雑穀が、ここ沖縄の小さな島々でも栽培されていると知り、「すごいな〜!」と嬉しくなりました。
農家さんや農業が抱える課題はたくさんありますが、「日本の縮図」と言われている沖縄だからこそ、雑穀の魅力や可能性をもっとお伝えしたいな〜と思っています。
それが農家さんの助けにもなって、美味しさはもちろん、食料自給率のアップや環境保全に繋がり、世直しの一歩になることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(れい)
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◇私たちについて
沖縄県那覇市で、五穀や島野菜を使ったヴィーガン料理を提供する「浮島ガーデン」 と、系列店の「樂園カフェ」で働く仲間です。「『いただきます』から世界を変えよう!」をテーマに、「食べること」について学んでいます。普段は料理や接客をしているので書くことには不慣れです。どうぞ温かく見守ってください。「スキ」をいただけると励みになります。