日常のなんとなく過ごす習慣にも歴史がある。
毎日のように飲むコーヒー、紅茶、お茶。
朝、キッチンでいくつかあるマグカップから気分で選び、また気分でコーヒーを飲んだり、緑茶を飲んだりする。
そう、我が家にはティーカップは残念ながら見当たらない。
毎日のなんとなく過ごす時間には、これまでの歴史を作ってきた人たちがいて、私たちがなんとなく過ごす生活のかなで触れられるよう試行錯誤してきた人たちがいる。
ティーカップの紹介の紹介本かと装丁の華やさに惹かれて手に取ったのだけど、まさに歴史書。
日本茶にも触れていて、お腹の中がちゃぽんちゃぽんと鳴りそうなほど満腹になる1冊。
カップと茶葉だったり、ミルクが先か?、紅茶が先か?で階級が変わったり、見事にこれまで触れてくることがなかった、いや触れてきたのかもしれないけれど頭の片隅にも残っていないことに、もう少し丁寧にお茶のある生活を過ごそうと思えた。
花を飾れない食卓に花柄のティーカップ。「花を飾ることも、飾ろうと思ったこともないのだよ」っと誰でもない、どこでもない空間にひとりツッコミを入れてしまった。
きっと、読む前には戻れない、そんな1冊。
美味しい焼き菓子と暖かい紅茶を入れて、いつものなんとなくの時間が至福の時間になるんだろうな。
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