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画像生成AIの最新注目ニュース

 画像生成AIの世界では、10年分の動きが1週間で起きるようです。

1.Midjourneyの描いた絵が美術品評会で1位を獲得(9月1日)

 米国コロラド州の美術品評会で、Midjourneyによって生成された絵が1位を獲得し、アーティストから批判されています。
 制作者のアレン氏は、Midjourneyで生成した画像をPhotoshopなどで微修正した上で提出したそうです。アレン氏は、批判に対して、芸術を制作方法で判断するのは、おかしいと反論しています。


2.AIイラスト生成のmimicが公開を停止(8月30日)

 絵の個性を反映したイラストを無限に生成できるAIサービスとして話題を集めていたmimicが8月30日、ベータ版の公開を停止しました。
 前日の8月29日に公開されたmimicは、同じイラストレーターが描いた15枚程度のイラストをもとに、絵の個性を反映した(画風をまねた)イラストを自動で生成するAIイラスト生成サービスで、運営会社の規約で他人の画像のアップロードは禁止されていましたが、Twitterなどで悪用の危険性があると批判の声が上がり、炎上状態となっていました。
 運営会社は、不正利用などの課題を改善次第、正式版をリリースすると言っています。


3.中国産画像生成AIのERNIE-ViLGが2次元キャラに強いと話題(8月30日)

 中国のBaiduは、画像生成AIのERNIE-ViLGを無料で試せるデモページをHugging Face上で公開しました。
 このAIが描く2次元キャラの画像がMidjourneyやStable Diffusionよりもクオリティが高いと話題になっており、「日本は、この分野でも米中の企業に遅れるかもしれない。」などと懸念する声も上がっています。


4.画像に自然な背景を追加するDALL-E2の新機能が登場(8月31日)

 OpenAIは、8月31日、オリジナル画像で描かれていない部分に自然な背景を追加していくDALL-E2の新機能「アウトペインティング」を公開しました。
 この機能は、Microsoftなどが今年7月に発表したNUWA-Infinityに似ています。


5.Stable Diffusionが使えるLINEチャットボットが登場(8月28日)

 Stable Diffusionが使えるLINEチャットボットサービス「お絵描きばりぐっどくん」が8月28日に公開されました。LINEで文章を送ると、AIが生成した画像を返す仕組みで、日本語にも対応しています。


6.Stable Diffusionのスマホアプリが登場(8月31日)

 iPhoneでStable Diffusionが使えるスマホアプリの「AIピカソ」が公開されました。日本語入力も可能で、img2imgにも対応しています。


7.Stable Diffusionを利用した自動GIF生成モデルが登場(9月1日)

 ブラウザからすぐに試すことができる、Stable Diffusionを用いた自動GIFアニメーション生成モデル「stable-diffusion-animation」がGitHubに公開されました。



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