即答できないことの問題|意見を伝えることの価値
仕事中に急な質問を受けて焦った経験はありませんか?特に電話対応中などで突然「これ、どう思いますか?」と尋ねられると、即答しなければならない場面に緊張感が走ります。以前の私も、そんなときに「完璧な答え」を出さなければならないというプレッシャーを感じていました。
でも、ある日、職場の先輩――とても信頼されている女性から大切なアドバイスをもらい、考え方が大きく変わりました。
完璧よりも「意見」を伝えることが大事
その先輩は、どんな質問にもすぐに対応し、いつも自信に満ち溢れていました。お客様からの急な問い合わせにも、瞬時に対応する姿は本当にかっこよかったです。「どうやってそんなに即答できるんですか?」と尋ねると、彼女はこう答えました。
「大事なのは、完璧に答えることじゃなくて、自分の意見を伝えること。『○○だと思いますが、念のため確認して後で連絡しますね』って言えばいいの。それで、後で訂正があっても、信頼感は崩れないから。」
彼女は、自分が即座にすべてを知っているふりをするのではなく、まずは自分の考えを述べることで、専門家としての姿勢や方向性を示すことが大切だと教えてくれました。これは「意見を持つ」というよりも、相手に「自分の視点」を共有するという姿勢です。
意見交換が信頼を築く
先輩はまた、「相手が何を期待しているか」をもっと深堀りすることも重要だと言っていました。例えば「私の意見はこうですが、どうだったらお客様にとって嬉しいですか?」と問いかけることで、意見交換の場としてコミュニケーションを進めることができます。これによって相手が何を求めているかがよりクリアになり、単なる応答ではなく、より効果的な解決策を一緒に考える姿勢が生まれます。
その後、丁寧に確認して「より良い方法が見つかりました」と連絡すれば、相手は「色々な選択肢を考えてくれた」と満足感を持つことが多いです。こうした流れは、急な質問に対する不安を和らげ、むしろ信頼を深めるチャンスに変えることができるのです。
自信を持って意見を言おう
このアドバイスを受けてから、私は少しずつ変わりました。完璧に答えようとするのではなく、まず自分の意見を伝えることに集中するようにしたのです。そして、相手の要望をさらに質問しながら、意見交換を大切にしました。結果として、お客様やチームメンバーとのコミュニケーションがスムーズになり、自然と自信もついてきました。
「すぐに完璧な答えが出せないから」と焦ることはもうありません。むしろ、まずは自分の考えを伝え、相手の反応を見ながら解決策を一緒に模索することで、相手との信頼関係が深まることを実感しています。
急な質問やリクエストに対しては、完璧な答えを求めすぎる必要はありません。まずは自分の意見を伝え、相手の期待や要望を引き出すコミュニケーションを心掛けましょう。それによって、後からより良い解決策を提案できれば、相手は「考えてくれた」と感じ、信頼がさらに強くなるでしょう。自信を持って意見を言うことが、プロフェッショナルとしての一歩です!
それではまた。
みゆき
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