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連作SES営業短編

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IT業界の下の方には色んな奴が蠢いていて、俺はそれをただ眺めてる。 これはその記録。 この物語はフィクションであり、実在の人物や団体等とは断じて関係ありません。まじで。
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記事一覧

連作SES営業短編 第十七話 退職代行

会社の代表電話には毎日様々な営業電話が掛かってくる。 「SESで協業しませんか」 「人材紹介…

ITの草の者
6か月前
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連作SES営業短編 第十六話 カースト

日々、採用面接をやっているとよく見るタイプの履歴書がある。 例えばそこそこの大学を出て新…

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連作SES営業短編 第十五話 脱出の可能性

SES企業には二通りしかない。 搾取する為だけの会社と何者かになろうとしている途中の会社だ。…

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連作SES営業短編 第十四話 支払遅延

経理から連絡を受けたのは、打合せを終えて客先のビルを出たところだった。 木枯らし1号が吹い…

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連作SES営業短編 第十三話 ブローカー

SES営業の中には他社社員の参画案件を決めて手数料を稼ぐ専門の奴らがいる。結構いる。 ブロー…

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連作SES営業短編 第十二話 インフルエンサー

結構前の事だ。 担当エンジニアがとんで俺はそいつの自宅を訪ねた。 大井町駅から徒歩10分程の…

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連作SES営業短編 第十一話 返金保証

詐欺みたいなプログラミングスクールはごまんとあって、奴らが売るのはキラキラしたイメージだ。まぁ俺の仕事と大差ない。 今回は俺が目撃した被害者の話。あの夏に出会った寒い奴。 先に言っておくが特に救いはない。 その夏は観測史上最高の猛暑になった。 熊谷で日本歴代最高気温を更新した午後、採用面接のブースにそいつはやって来た。 ベージュのセットアップの下は白T。韓流アイドルみたいなマッシュヘアの前髪に隠れた目が忙しなく辺りを見回す。 あまりうちには来ないタイプ。それが奴の第一印象だ

連作SES営業短編 第十話 多重下請

中小のSES企業では社長が営業を兼ねてることが多い。SESのビジネスモデルしか知らないからエン…

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連作SES営業短編 第九話 新卒入社

春が来て新卒が数人入社した。貴重な新卒カードをドブに捨てた馬鹿なガキ共。 今は研修という…

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連作SES営業短編 第八話 退職理由

最底辺の場所でも花が咲くことはある。 今回は俺の、恋に似たなにかの話。 3月最後の週、金曜…

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連作SES営業短編 第七話 経歴不問

底辺SESは学歴も職歴も不問だ。 ニートだろうが中卒だろうが問題ない。ひきこもりが職を探して…

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連作SES営業短編 第六話 年齢制限

ロースキルエンジニアの賞味期限は30歳だ。 それを過ぎると参画案件は途端に決まらなくなる。 …

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連作SES営業短編 第五話 経歴偽装

俺たちみたいな底辺の業界でも、やっちゃいけないことはある。 今回はその禁忌に触れた馬鹿の…

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連作SES営業短編 第四話 美人営業

打合せを終えて16時。秋から冬。陽は落ちかけている。 会社に戻ると社内がざわついていた。後輩がやけに興奮した口調で何とか坂の誰々にそっくりだとまくし立てる。 面接中の社長に呼ばれ、営業として採用するから面倒を見てくれと言われた。 隙のない笑顔を張り付けた、冷たい印象の美人が会釈をした。 前職は美容部員だったという彼女は仕事覚えも早く、周囲からの評判も良かった。 SES営業は個人勝負で自社社員は奪い合いだ。参画案件を自分が決めれば金になり、他の奴が決めても一銭にもならない。