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【書評】組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ ~「戦略」「戦術」の根源を探る
こんにちは、アイスタイルの近藤です。
最近、読書時間が激減しています。。。
積読の限界なので、ここ2週間は意識的に読書時間を増やしています。
「戦略」「戦術」は軍事用語
仕事をしていると会話の中で「戦略」や「戦術」という単語が出てくること多いですよね。(個人的にはなるべく使わないようにしているのですが、代替できないとついつい出てしまいます。。。その時は、なるべく丁寧に説明をするように心がけてはいますが。。。)
でも、元をたどると戦争の作戦を考える概念として生まれたものであることは有名な話ですよね?
戦略:strategy
戦術:tactics
※「戦略」と「戦術」の違いを解説しているとそれで終わってしまうので、改めて気になった方は調べてみてくださいね。
日本軍の失敗から学ぶ
で、よく引き合いに出されるのが第二次世界大戦でなんで日本軍はあんなにも不条理な戦いをしたのか?その失敗から学んで、経営に活かそう!という代名詞的な著書といえば、
こちらですよね?
「失敗の本質 ~日本軍の組織論的研究」
しかし、難解です。笑
何度もチャレンジしましたが、理解できた自信がありません。
こういうときは「超入門」でしょ!と思って、手にしましたが見事に玉砕。名だたる経営者が絶賛していますが、僕の頭では如何とも。。。爆笑
※なんとなく要約しておくと日本軍が勝てる見込みがない戦いをしたのは人間の「非合理性」がもたらした結果だ!というのが主張(のはずです。笑)
人間は「合理的」に「非合理」な行動をする
でも、全く同じ主題
「第二次世界大戦でなぜ日本軍は勝ち目のない戦いをしたのか?」
でも、土台となる理論が変わるとこんなにもすんなりと理解できるのか?という驚きをもたらしてくれたのがこの本です。(経営理論もですが、「インパール作戦」や「ミッドウェイ海戦」などの軍事作戦についても理解も併せてできたので一石二鳥でした。)
経営理論の「取引コスト理論」「エージェンシー理論」「所有権理論」をベースにして、展開されます。(上記3理論についても一定の解説はされていますが、事前に各理論を深掘りしたい方は巻末に参考文献も記載しておきます。)
本の詳細はうまく書ける自信がないので、ここまで読んで気になるなあと思った方は是非手に取ってみてください。笑
本の後半でシチュエーションごとの企業事例も出てくるので具体的なイメージもつかみやすいです。(少し前の本なので事例は古めですが理解促進には十分でした。)
考え方は「実践力」が高そうです。ネタが「戦争」とちょっとシビアな感じもしますが、一般化して実業に転用できることは多そうですね。
参考文献
ぶっちゃけ、めちゃくちゃ分厚いです。
でも、これまでの経営理論本って本当に読み始めたらすぐに眠たくなったけど、この本はスイスイっと読める感じでした。(とにかく、分厚い。。。なので必要なところをつまみ食いするでもよいかもですね)