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【投資】米銀融資が急減速〜銀行融資からプライベートクレジットへ
そもそもなぜFRBは利上げを繰り返してきたのか?それは行き過ぎたインフレを抑制し、少し景気にブレーキをかけるため。もちろん程度問題ではあるが、高くなった金利を背景に、銀行融資残高の伸びが減速するのはある意味当然であるし、そもそもそれを狙って利上げをしてきました。
この記事は「景気減速、後退懸念を誘導する」というネガティブな側面もある一方で、「そもそも行き過ぎたインフレを抑制しようとするFRBの利上げの効果が出ている」という意味でポジティブに捉えることもできます。
ただ一方で、つい数日前にはこんな記事も出ていました。
銀行からの融資は減少している一方で、ファンドからの"融資"という形をとった投資(プライベートクレジット)は増えている、つまり融資そのものの出し手が、規制の厳しい銀行から規制の緩いファンドに移行しているということ。
プライベートクレジットは、「未公開株ほど大きなリスク/リターンは必要なく、むしろ安定したリターン、インカム」を望む機関投資家のニーズを満たし、おそらくは日本の大手の機関投資家も多く投資をしていると理解しています。また記事中にもあるとおり、プライベートファンドの最大手、ブラックストーンは、大和証券と組んで、日本の個人にもプライベートクレジット・ファンドの販売を始めてます。
個人的にはプライベートクレジットには興味はなく、ある一定のインカムが欲しいのであれば米国のハイイールド債で、利回りの面、流動性の面で十分な気がします。でもなぜか、機関投資家ってハイイールド債は格付けが低いからダメってところ多いんですよね。プライベートクレジットがOKで、ハイイールド債がダメっていうのがピンとこないんですが…
話がだいぶ逸れましたね(笑)
要は「融資は銀行からプライベートクレジットへ、でも個人投資の観点から言うと、ハイイールド債で十分ですよ」って話でした。