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#試されるQWVの挑戦
初めて好きなアイドルのために飛行機に乗ったのは高校生のとき。
そこから私は"飛行機に乗らないと会えない推し"ばかりを好きになっていた。
北海道に住んでいるから。
いわゆる"遠征"だって好きでやっているわけだし、どうせツアーで札幌に来てくれたとしても他の都市に参加するために結局遠征はするだろう。
それでも直前に発表されたイベントや、交通費と出演時間を天秤にかけて諦められるイベントは全然行けないし、行かない。
全て自分の判断ではあるものの、悔しい気持ちはもちろんある。
関東に住んでいたら、せめて本州に住んでいたら。
オタクには向かない北海道という土地から、早く出たいといつも思っていた。
そんな私も、初めて心の底から「北海道に住んでいて良かった!」と思える日が来たのだ。
2025 さっぽろ雪まつり
私は今年、雪まつりの市民雪像作りに参加した。
母親にも友だちにも職場のひとにも、決まって「え?どういうこと?」と言われる。
私もそう思っている。
27年間札幌に住んでいるけど、最後に雪まつりに行ったのなんて何年前……というくらい記憶にない。
きっかけはひとつのポストだった。
☃️QWVで雪像作っちゃいなYO☃️
— さとねこ☃️市民雪像で推し活するオタク (@satoneko3) December 21, 2024
来年の2月に「さっぽろ雪まつり2025」が開催されます☃️
その中で市民雪像と行って市民が作る雪像が80体あるのですが、この度市民雪像の製作に当選しました🎯#OWV日本全国行脚 来てくれたら良いな
#北海道おいで #OWV
https://t.co/SJzOcpoTXG
市民雪像当選、長年オタクをやっているが初めて聞いた当落である。
日程的にフル参加は難しいものの、こんな機会もう二度とないと思いバイト終わりからの参加を決めた。
作業初日の1/29、18:30過ぎに会場に到着した私は目を疑った。
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もうだいぶ見えている。
みなさん初心者と聞いていたが、本当だろうか。
ちなみに最初の雪のかたまりはこんな感じ。
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私が手を加えてもいいのか……!?と思うほどの進捗に軽く戸惑いながらも、タテガミに丸みをつけたり、口元に水を含ませた雪をぺたぺた貼り付けたりした。
これは、意外と……楽しい!
ただ、これをみなさんは朝の10時から作業しているわけで、私は本当にお手伝いに過ぎない。
最後に雪で遊んだのは小学生とかじゃないだろうか。
そもそもこどものときからインドア派の私には縁の遠い話である。
27歳で雪遊びの楽しさを知るとは。
初日の作業を終えて決起集会。
いつもXで見かけていた方々と、こんな素敵な形ではじめましてできるなんてあまりにも嬉しい。
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ちなみにほとんどのQWVがはじめましてだった。
もちろんOWVの話はたくさんしたし、そうじゃない話にも花が咲いた。
さすが、MCで公演時間が押すグループのファンである。
2日目、3日目もバイト終わりからの参加。
(本当は3日目は参加しない予定だったがQWVに会いたくて行った)
初日含む私が参加した作業日の終了時点での雪像はこちら。
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作業開始の前日まで、むしろ異常気象なくらい雪が降らなくてどうしたもんかと思っていたのに、準備期間に入った途端毎日雪が降った。
吹雪とも言えそうな天候の中での作業は、寒さにプラスして体力を削っていく。
ただ、新しく綺麗な雪が降ったおかげで雪像の色味も良くなったのではないだろうか。
つるつるに磨かれたQWVライオンを見て、このまま溶けなければいいのにと思った。
勝利を掴む私たちだけの道
雪像が完成した2/2、OWVは愛知でツアー初日を迎えていた。
私は愛知で雪像ポストを確認していて、なんとQWVだけでなく、札幌に住んでいるOCTPATHのファンの方がXを見て差し入れを持って来てくれたという。
愛以外のなにものでもない。
そして愛知の公演でリリイベの話のとき、「みんなどこに来てほしいの?」という本田くんの問いかけに対していろんなところから「北海道!」と声が聞こえた。
私も普通に「札幌!」と叫んでいたので、道民QWVってこんなに多いの?と呑気なことを考えていたのだが、みんな雪像QWVのことを思ってのことだったらしい。
愛。
完成した雪像。
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OWVの活躍を夢見るライオン
ライオンの見つめる先は大雪像
いつか雪まつりのステージに
OWVが立ちますように
さとねこさんが文字数に悩まされながら考えたコメント、最高。
「オーダブリューブイ?」「ポンデライオン?」
と道行くひとびとに言われ、知名度の伸びしろしかないのを実感し俄然燃えた。
そして始まった人気投票。
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Xのおすすめ欄をスクロールしてもスクロールしても、QWVライオンに投票しました!と報告のポストが流れてくる。
全国のQWVをはじめ、OWVにゆかりのある他のグループ、アーティストさんのファンの方まで。
4日間の投票を終え、結果発表……。
QWVライオン、901票を獲得し、市民雪像人気投票第2位。
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今回投票してくださったみなさん、ありがとうございました!
上位3位以内に入ったと雪像オープンチャットに連絡があったときは震えた。
初参加の初心者が上位に食い込むのは本当にすごい。
そして第2位になったことはもちろん、私は何よりも901票も獲得できたことに感動した。
こんなにもたくさんのひとがOWVの名前を少しでも広めたいと協力してくれたのか。
(そしてたぶんOWV票だけではなくかわいさで獲得できた票もあるのでは……)
行われた表彰式でのさとねこさんのことばをここに残したいと思う。
OWVの活躍を夢見るライオン
—今回どうしてこのテーマにされたのでしょうか?
さとねこさん 私たちはOWVという4人組ボーイズグループのファンをやっています。ファンになってもう5年になりますが、札幌にはなかなかライブでは来られません。そこで札幌にもファンがいるということを知らせたくて、「さっぽろ雪まつりで雪像を作ったらどうだろう?」と呼びかけたら、道内外のファンの方々が集まっていただいて、今回雪像を作ることができました。
—初めてのご参加ということですが、上位3位に入られた今のお気持ちを教えてください。
さとねこさん 本当にここまで来れるとは思っていなくて……。参加メンバーの中でTiktokを作って動画を上げたり、制作過程を見てくださった方々がたくさん応援してくださって、毎日毎日嬉しい反応がありました。こんなに「作ってみて良かった」と思うとは思わなくて。OWVを応援していて、OWVを呼びたいという動機から、ファンの方が「さっぽろ雪まつりに行きたい」という気持ちになったり、相乗効果がうまれたのがとても良かったと思っています。
私は横でこのことばを聞いて、改めて参加できたことを誇りに思った。
#試されるQWVの挑戦
— ちゃま (@ISSHO_QWV) February 9, 2025
さとねこさんがOWVというグループのファンが道内外から集まって作った、たくさんのひとが投票してくれた、という話をした表彰式終わりにスタッフのお兄さんが「さっきの話聞いて感動した!ファンのひとが投票してくれたんだ!来年は絶対1位獲ろう!」と声をかけてくれた pic.twitter.com/V8C8DcDwWf
この表彰状、2位なのに『最も多くの票を獲得』って書いてあって、差し替えしますか?と担当者の方が説明してくださったときも、↑このお兄さんが「いいのいいの!来年1位だから!」と言ってくれて、本当にOWVへの愛はちゃんと世界に届くんだと身をもって実感した
— ちゃま (@ISSHO_QWV) February 9, 2025
この表彰式が終わったあと、雪像の前を通るひとびとの反応も変わってきた。
間違いなく、今までOWVのことを知らなかったひとたちにもOWVの名前が届くひとつのきっかけになったと思う。
企画してくださったさとねこさん、参加された試されるQWVのみなさん、差し入れくださった方、雪像を見に来たり、投票してくださった方、ファンアートを描いてくださった方。
おつかれさまと声をかけていただいたり、様々なかたちで応援の気持ちが届き、かじかむ手も心もあたたかくなった。
来年はテレビ塔の前で、今年よりももっとたくさんのひとの目に留まりますように。
あの時まだ知らなかった
こんなにも暖かい場所がここにあるんだと
ずっと前から一緒にいたような
そんな心地よさ
♪Better Day / OWV
私はこの曲をOWV4人の、そしてOWVとQWVの歌だと思っていたが、そこにQWV同士も当てはまることに気づいた。
OWVを好きになって良かった理由のひとつに、OWVのファンがQWVだったから、というのはとても大きいと思う。
最高の青春をありがとうございました。
おつかれさまでした!
ちゃま
そんなOWVが2025年4月6日(日)に、幕張メッセで最大規模のライブを開催!
タイトルは『Supernova』!
4月9日に発売される同タイトルアルバムを引っさげての結成5周年記念ライブ。
OWVだけでなく雪像を作ったQWVにも会えます!
詳細は⬇️HPへ
アルバムからタイトル曲『Supernova』を先行配信中!
メンバー全員が作詞含む楽曲制作に携わりました⬇️