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マカロニとマカロン

アートディレクター原研哉さんの著書「マカロニの穴のなぞ」は2000年に日本経済新聞に連載された記事をまとめたもので、加筆修正されて2014年に「デザインのめざめ」という名前でも出版されています。日頃の生活の中で目をふっと目をむけたモノ・コトについての想いが短い文章と味のあるイラストで綴られた小粋な一冊です。

エッセイを読んでいると「傘」「ガムテープ」「マカロニ」「マヨネーズ」「ラーメンどんぶりの縁の絵柄」「風呂」「割れ椎茸」など日々の小さなことにも、なんでだろうと好奇心をもつ原研哉さんのデザイン発想の原点にふれられるような気がします。そしてそんな日常の気づきがヤマト運輸、無印良品、松屋銀座などの素晴らしいデザインに昇華されていくのはやはりスゴいです。

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そういえばマカロニとマカロンは1文字違いなだけじゃなく、見た目も味の構造設計もまったく違うのに語源は同じだそうです。そもそもはイタリア語でどちらも「Marccherone = 練った生地を切ったもの」という意味で、フランスではイタリアから伝わった当初混同して呼ばれていたんだとか。日本でいうと竹輪もかまぼこもはんぺんも「練り物」っていうのと同じ?

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マカロニの穴のなぞ(2001年、朝日新聞社、原研哉)



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