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オモダカとの戦い

田んぼには、いろんな雑草があるそうです。もちろん、私は一年目なので、よく分かりません。ただ、今、夢にも出てくるほど、私が苦しめられているのが、このオモダカというやつです。

放っておくと、ものすごい勢いで大きくなります。他の田んぼでも、結構、たくさん生えているように見受けられます。

これをやっつけるのが、今、私のイセヒカリ・田んぼでの最大の課題です。そして、のんびりもしていられない事情もあります。

河口湖では、土用干しというのがあり、7月の中旬になると、田んぼの水を一度抜くそうです。中干しとも言うといいます。

この土用干しの目的は、以下のようなものがあるそうです。

1. 根が強く張るように土中に酸素を補給して根腐れを防ぎ、根の活力を高めます
2. 土中の有害ガス(硫化水素、メタンガスなど)を抜くことができます。
3. 水を落とすことによって肥料分である窒素の吸収を抑え、過剰な分げつ(ぶんげつ)を抑制します。
4. 土を干して固くし、刈り取りなどの作業性を高めます

クボタの田んぼ
「土を乾かす「中干し」」より引用

正直、よく分かりません。でも、とにかく必要なのでしょう。

それはそれとして、この土用干しの後、再び水を入れることにはなるのですが、それ以降は、田んぼの土が固まってしまって、立ち入ることができないため、除草ができなくなります。それが問題なのです。

つまり、除草作業は土用干しの前までに、終わらせておかないといけないということなのです。コレがキツイ・・・。

具合が悪いことに、除草機が故障してしまい、機械での除草は諦めないといけない状況になりました。

こうなったら、(道具は使いますけど)手作業でやるしかありません。道具は、コレです。

けずっ太郎という道具です

けずっ太郎という名前からして、地面を削るようなイメージです。なので、こんな使い方をします。

しかし正直、これだと埒があきません

この方法だと、稲の根元とほぼ一体化しているオモダカとることができません。正確には、とることはできますが、ものすごく時間がかかってしまうため、時間がいくらあっても足らなくなるのです。


で、考えました。

実は、このオモダカ茎の部分がものすごく弱いのです。根っこから抜こうとしても、簡単に茎がポキッと折れてしまうので、根っこから抜くことも難しいくらいです。

この茎の脆さに着目して、けずっ太郎で「削る」のではなく、稲ごと「叩く」のがよさそうだと思いました。稲は、とても柔軟なので、けずっ太郎で叩いても、ふわりふわりするだけで、全く切れることはありません。けれども、オモダカは簡単にポキッと折れる気がしたのです。

ということで、試してみました

例えば、この赤い部分にあるのがオモダカです。稲の周りにまとわりついています。

ここらへん一帯を、けずっ太郎で叩いてみました

すると・・・

見事にオモダカだけ、いなくなりました。一応、また生えてこないように根っこ近くを叩いているので、ほぼ地上部分はなくなった状態になったと思います。

但し、一応、気になることがあります。

この植物は稲より背が高くなることはほとんどありませんが、大量発生するとノビエと同様に稲が使うはずの栄養を吸収してしまい、稲の成長を阻害します。
さらにこの植物の厄介なところは、種子で繁殖する以外にチューリップの球根に似た塊根でも繁殖するところです。
そのためカマで刈り取っても塊根からまた生えてきてしまいます。

猫ちぐらの村
「田んぼの雑草を紹介するよ!(オモダカ編)」
2018年7月27日より引用

この「塊根」というのが厄介そうです。

- 塊根は通常多年生で、地下で長期間生き残り​​ます.
- それらは効果的な根の組織によって形成されるので、植物は地上部が破壊された場合でも生き残ることができます.

Thpanorama
「塊根の特性、繁殖および例」より引用

「植物は地上部が破壊された場合でも生き残ることができます」って書いてあります。

ぐへぇぇぇぇ~~~。コイツ、結構しぶといやつですわ。

ダメかもしれない?また生えてきちゃう?そしたら、また夢にも出てくる感じ???

ひとつ、望みがあるとしたら、例えばこういうサイトで、オモダカの防除方法という項目で「アイガモン」のような機械が紹介されていることです。

この機械は、刈払機に装着するモノなので、根っこよりも上を切断する構造になっていると思われます。コレがオモダカに効くということであれば、ひとまず、けずっ太郎で叩いて、地面よりも上の部分を切り倒すという戦法も、無駄ではなさそうな気がするのです。

ただ正直、どうだか分かりません。夏以降、田んぼの様子をみながら、答え合わせをしてみたいと思います。

もし皆さんが、田んぼでオモダカと格闘するようなことがあるようなら、是非、このあたりの情報を参考にしてみてください


ところで、ちょっと違う話(でもないかな?)ですが、今日、ご飯を食べに行ったら、こんなのが出てきました。

キャベツすくなっ!!!

でも、しょうがないですよねぇ・・・。

ことしは食料価格の高騰が貧困層を直撃したが、来年は干ばつや肥料の不足によって食料がそもそも生産できず手に入らない問題が発生するだろう」と述べ、アフリカやアジアなど82か国で3億4500万人が深刻な食料不安に直面するとしています。

NHK NEWS WEB
「国連WFP事務局長 “来年は食料入手困難の問題発生するだろう”」
2022年7月13日より引用

そして、不思議なことに、ウクライナの話がある前から、私たちはこうなることを知っていましたよねぇ。だから、農業やっているんですもん。

まぐれ?さぁ・・・どうでしょう。

一方で、このニュースをみて、「自分も分かっていた」という人には、ご提案です。田んぼや畑、真面目にやったらどうでしょう家庭菜園レベルではなく、もうちょっとだけ上をいく感じで・・・。

知っていただけでは、生き残れません。行動が伴ってなんぼです。

田んぼが無理だというのなら、畑で大目に芋をやっておくとかでもいいかもしれません。とにかく動いていくことが大事だと思います。

そして、田んぼをやるときには、オモダカにご用心!!!


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