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CSR(企業の社会的責任)活動とは


みなさんこんにちは!わらがい紗羅@ISOプロです!

新しく発売されたiPhone12の箱が従来の箱の半分以下のサイズになったことはご存じでしょうか。

「iPhone12」シリーズは、電源アダプターとイヤホンがされていません。理由はイヤホンのワイヤレス化が進み、使われていないイヤホンが増えていることと地球環境保護が目的とされているためです。

イヤホンとアダプタ―を同梱しないことで、これらを製造する際の二酸化炭素を抑えられるだけでなく、パッケージの小型化により輸送時の二酸化炭素排出も削減できるそうです。

アップルは「2030年までにすべての製品をカーボンニュートラルにする」という目標を掲げています。

このような企業努力をCSR活動と呼び、SDGsに加え様々な企業が社会貢献や環境保全の取り組みを行っています。

今回は、CSR(企業の社会的責任」活動にフォーカスを当ててお話していきたいと思います。

CSR活動

CSRとは、Corporate Social Responsibilityの略称のことで、日本語では「企業の社会的責任」と訳されます。

CSR活動は慈善事業と混同してしまいがちですが、必ずしも慈善活動だけがCSR活動に当てはまるものではありません。企業が社会的役割を果たすこと、つまり社会から求められる組織としての責務を果たす活動のことをCSR活動と言うのです。

その具体的活動内容は環境保全や動植物の保護、近隣住民との関係構築など多岐に渡ります。自社の利益だけを追求するのではなく、企業と密接な関わりのあるステークホルダーのニーズを満たし、持続的に社会経済とともに発展していくことで、よりよい社会を目指そうとする取り組みを指しているのです。

企業のCSR活動

キッコーマン
おいしさを届けるために必要な「健康な自然」と「豊かな自然」を守る取り組みをしています。
醤油メーカーならではの取り組みで、醤油を搾ったあとに残る醤油粕や、醤油の油など廃棄物を再利用。
醤油粕には、豊富な栄養素がたくさん含まれているため、乾燥させて家畜の飼料とし、ほぼ100パーセント畜産農家に提供することで廃棄物を削減しています。
醤油油は、工場で使用するボイラーの燃料として使用。化石燃料の代替として使用することで、CO2の排出を削減しています。

ニトリ
家具・インテリア販売メーカーの「ニトリ」では、商品の素材や梱包材の工夫、エコカーの推進などで環境の保護に取り組んでいます。

―ランドセルをペットボトル繊維からつくる
500mlのペットボトル6本分のリサイクル繊維をランドセルの素材に使用。石油を原料とする素材をランドセルに使用するよりも、CO2排出量を47%低減、エネルギー消費量については33%低減できるとしています。

―梱包資材を発砲スチロールからパルプ素材の緩衝材へ
発泡スチロールは梱包資材として多用されていますが、焼却処分にコストがかかり、CO2を排出する原因にもなります。
ニトリでは完成家具の梱包をリサイクル可能な「パルプ素材の緩衝材」にシフトすることで、年間約34tも発砲スチロール使用料を削減することに成功。CO2の排出量を約115t削減した実績があります。(2017年度)

―エコカーの推進
今後、電気自動車が普及することを見越して、店舗に来店する顧客向けに電気自動車充電設備を導入しています。さらに従業員が業務で使用する車両に電気自動車を導入。CO2排出量の少ない車両の利用推進で、環境への負荷低減に貢献しています。

アップル
冒頭でお話した通り、アップルは地球環境の保護を目的に「iPhone12」シリーズに、付属品のイヤホンと電源アダプターを同封していません。
付属品を減らすことで製品の箱が小さくなるため物流が効率化し、年間200万トン以上のCO2を削減できるとしている。磁石部品はレアアース(希土類)の再利用を使用している。
また、アップルは2030年までにCO2の排出量を実質ゼロにする計画を打ち出している。


代替できる資材に変更するだけで、年間で削減できるものがこれほど大きいことに驚きです。企業の努力によって環境に与える影響を大幅に減らすことができるんですね。今まではものすごい量のCO2や廃棄物を排出していたことを知り、各企業の環境保護の活動がいかに大切なのかが分かりました。

CSR活動のメリット

環境問題や消費者等の健康状態を考慮した取り組みは内外的にアピールすることで、対外的なメリットを享受できるということが分かっています。対外的なメリットとして以下のようなものが挙げられます。

まず一つ目に企業のイメージアップです。
東京商工会議所が行ったアンケート調査によると、中小企業79.9%、大企業98.3%がCSR活動に取り組む目的を企業イメージアップと回答しています。このことからCSR活動による企業のブランドイメージの向上がどれほど大きいものかが分かります。
企業のイメージアップは商品やサービスの安全性をアピールすることになり、結果として信頼性向上やブランドイメージのアップ、最終的にはそれが商品購入に繋がり利益向上に至ります。

次に顧客・仕入先との関係強化が挙げられます。
継続的なCSR活動に取り組む企業は、企業イメージがアップすることで顧客や仕入先からの信頼が増し、株主や投資家からの支持を得やすくなります。そうして顧客や仕入先との関係が強化されることで、円滑な企業活動や利益向上へと繋げることができます。

最後に、CSR活動を行い、法令を遵守し、社会的責任を果たすことで従業員満足の向上にも寄与します。社員は「この会社で働いている」という誇りを持つことができれば満足度やモチベーションが向上し、生産性が高まることもあるかもしれません。

日本において、CSR活動は「企業の目的である利益追求から逸脱した活動」とみなされがちですが、実はそうではないことが分かりますよね。

上記で紹介した企業の他にも様々な企業がCSR活動を行っていますが、特にヨーロッパ圏ではPublic Relations(PR)という概念が浸透しており、「企業は利益を上げ、社会に貢献するべきもの」という考えが強いのです。最近ではCSV(Creating Shared Value)といった考え方も浸透してきており、社会貢献と企業側の利益を両立させる働きもでてきているそうです。

今後はより世間から企業の社会的責任が求められる時代に入ってくることが予想されるでしょう。自社の社会的責任とはどのようなものなのかについて見直してみてはいかかがでしょうか。

最後に

今回は、CSR活動についてお話してきました。CSR活動を行っている企業が具体的にどのようなことをしているのか知らなかったので今回調べてみて、様々な工夫をしてCSR活動に取り組んでいることが分かり、すごく勉強になりました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。今後ともISOプロ、わらがい紗羅@ISOプロをよろしくお願いいたします!

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