見出し画像

チャンネルデザインの誕生ーYouTubeチャンネル【ロッキミマス】の誕生 その7

動画公開への道のり

 前回のパイロット版収録で8本の動画素材ができた。この中から最初の公開動画を決めて編集していく。しかし参加してほしい全ての芸人の了承は取れていない。さらに製作陣としてはほとんどのメンバーが一度は収録に参加している段階でチャンネルの公開をしたいと思っていた。

 6期生みんなのチャンネルという色を出すために、例えば1回目の収録に参加したメンバーばかりが1ヶ月間出続けるのはよろしくない。3回ぐらい別のメンバーで収録をした後、1回目の収録分の次に2回目の収録分・・・と交互に動画をアップしていくのが理想だった。

 そこでメンバーを入れ替えて3回ほど収録をした後にチャンネルを公開するという計画になっていった。

 まずは全体の了承を得るために、最初の動画を制作する運びとなったわけだが、編集を担当するのはクリエイター佐藤亮だ。自身で自主アニメーションなどを製作するクリエイターであり、動画関係の仕事をメインにしている方だ。ロゴデザインやミマスくんの原画もこの方が作っている。

 編集がスタートすると、この男がさらなる本領を発揮する。

チャンネルデザインの誕生

 ミマスくんのデザインを数日と経たずに出してきたのは前述した通りだが、その後もミマスくんのデザインを山ほど作っている。

ミマスくん素材(作:佐藤亮)

 そして一作目の編集にあたり、画面上で必要な物を次々と仕上げていく。タイトルロゴはもちろんのこと、画面を縁取るフレーム、テロップの下地になるデザイン、「正解」「優勝」などの盛り上げPOP。さらには出演者の名札テロップまでデザインしている。

動画用の絵素材(作:佐藤亮)
出演者の名札テロップ(作:佐藤亮)

 後に私と第1セバスチャンも編集に参加することになるのだが、絵素材はほぼすべてを佐藤亮に頼っている。これによりチャンネルとしての「色」や「トーン」、統一感が固まっていった。

 そして動画において視覚デザインと両輪を成す要素が音楽である。

テーマ曲の誕生

 音楽の担当は第1セバスチャンだった。こちらも動画公開に向けたタイミングでロッキミマス用の曲をいくつも仕上げている。

 繰り返し聞いていると口ずさみたくなるオープニングテーマは疾走感があり、若手芸人がこれから成長して駆け上がっていく様子がイメージできる、まさにロッキミマスにぴったりの曲だ。エンディングテーマもいい。楽しかった催しが終わる寂しい感じと次の動画への期待感が入り混じる印象だ。最後まで動画を見ずにこの曲を聴いていない視聴者がいると思うと実にもったいない。

 彼は調子がいい時は一日に2,3曲できるという謎の名言を残しているが、新しい企画で曲や効果音が必要になるたびに追加で書き上げてくれる。

 議事録を見返すと5/12にパイロット版の収録があって、一作目の「かなカナどっちカナ?」の粗編は5/19にはほぼできていた。何度も紹介している動画だが、チャンネルのスタート時点でこのデザインと音楽が完成していたことに注目しながら見てほしい。

 私は内側の人間なので手前味噌という言い方になってしまうが、このメンバーのスキルの高さに野良サラリーマンの私は恐れ慄きながらも目を輝かせていた。

 この第一作の動画を武器に芸人全体への周知を行うことになった。芸人への案内役はパイロット版の撮影にも参加してもらったグコウケン2の関さんにお願いした。

 一作目の粗編が出てきて成果物とビジョンが固まったこともあり、芸人への案内と並行して2回目の収録も計画し始めていた。パイロット版に呼んでいないメンバーに声をかけ、日程も6/8に決まっていた。

 そして私は、このタイミングで新たな戦力をスカウトすることに成功した…。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集