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【インタビュー】みんなのまちを育てるマルシェ「おおきな木の下で」 主催 千宝

2024年12月8日、大阪の天満橋徒歩5分のMOTON PLACEにて、フードやドリンクから、アンティークや雑貨、シルクスクリーンや書のワークショップなどが楽しめる「マルシェ おおきな木の下で」を開催します。
「雑居ビルください」とことあるごとに言い続けてきた私がどうしてこのようなマルシェをやりたいと思ったのか。そして私の夢である「じぶんのまちをつくりたい」ということが、これからどのように進んでいくのか。話しながら自分のきもちを整理するようにインタビューをしてもらいました。

取材・文:イマフクナオキ(IMAFUKU COFFEE)


そこに居続ける、おおきな木でありたいーー千宝インタビュー

ーー初めてこのnoteを読んでくれる方もいると思うので、改めて自己紹介をお願いします。

千宝:はい、私は千宝(CHIHO)といいます。平日は会社員として働きながら週末はやりたいなと思ったことをしたり、会いたいと思ったひとに会いにいったり、好きなことをたくさんしている日々です。私は「じぶんのまちをつくりたい」という夢があって、じぶんのまちには拠点が欲しいので、出向いた先ではことあるごとに「雑居ビルください」と言いまくる活動をしています。もうすぐ一年くらいになります。

ーーどうして雑居ビルなんですか。

千宝:雑居ビルって街中に一棟建っているだけなのに、中に入ってみると飲食からオフィスまでいろんなテナントが入っていて、それぞれの組み合わせに個性があって好きなんです。雑居ビルを持ってそこで様々な人たちと一緒に活動をしていくことが「じぶんのまち」につながると思ったので欲しいのですが、面白がってくれる人はいてもくれる人には出会えていません。(笑)

ーー「雑居ビルください」という活動から今回のマルシェ開催まで、一見すると取り組んでいることは大きく異なるように感じる方もいるか思います。雑居ビル活動から何か転機があったんでしょうか。

千宝:「じぶんのまち」というには、自分だけがいるのでは成り立たないと思っています。いろんなひとがいてこそまち。だから人が集えるような雑居ビルが欲しいと思って活動してきたのですが、正直現実的な行動ではないし「ただ雑居ビルが欲しいだけの人」になっている気がして、自分が本当にやりたいことってなんだっけ?と悩んでいたんです。

ーーそんな時、僕が出店していたおおうちひなこさんの個展「LIKES!」の打ち上げで、3人で梅田でご飯食べてた時のあの出来事につながるのか、、!

千宝:そう!打ち上げで色々話している中でおおうちさんとイマフクが「雑居ビルがなくても、じぶんのまちは表現できるんじゃない?」と言われて、ハッとさせられました。その時にもう、つくっちゃえ!ということでマルシェをすることにしました。

ーーそう言ってくれて、うれしいです!展示も「LIKES!」ということで好きなようにやろうというメッセージがあったのかもなあと今振り返ってます。ところで千宝の夢である「じぶんのまちをつくりたい」理由って何かあるんですか。

千宝:もともとは、自分の居心地の良い空間や時間が欲しいというところからきています。芸術や食や、本当になんでも興味はあるのですが自分に得意分野というのがなく、それを自分で表現するのは自信がありませんでした。でも、自分でいうのも何ですが物怖じしない性格で色んな人と仲良くなれるところとか、声が大きいところとか(笑)、そういう所を活かして、みんなで一緒に居心地の良い空間を作りたいなと思ったんです。その表現として、マルシェをやってみようと思っています。

ーーじぶんだけではなくみんなというのが、「まち」という言葉に投影されていると思いました。

千宝:そうですね。自分がいいな、好きだなと思ったことをシェアしたいんですよね。それを共有できたり共感できたら、なんだか心強いし、嬉しくなります。その輪が自然と広まって「まち」になったらみんな楽しいんじゃないかな。ただ、好きなことや考え方は人それぞれです。互いに触れ合うことで、自分に気づいて、違いも認め合って一緒にいることも同じくらい大事なことだと思っています。

ーーここからはマルシェ当日の内容について伺っていきたいと思います。今回のマルシェ名「おおきな木の下で」というのはどういう意味が込められているんでしょうか。

千宝:元々、私のInstagramのアカウント名も「おおきな木と雑居ビル」という名前でスタートしました。じぶんのまちには、15m超えるくらいのおおきな木があって欲しいと思っています。いつでもそこに居ることがわかる存在感がありながら、こかげでゆっくり休めたり、遊んだり、本を読んだり、、各々が自然と集まって安心して過ごせる場所にしたい。このマルシェは、そこに居続ける、おおおきな木でありたいと思っています。

2024.12.8開催
マルシェ おおきな木の下で DM

ーー出店者についても教えてください!

千宝:今回の出店者はもちろんじぶんの好きな人たちにお願いしました。もし雑居ビルを手に入れたらテナントとして入って欲しいのがコーヒー屋と植物・花屋とアンティークで、まずお願いをして。でも来てくれた方にもっと色んな体験をして欲しいし、紹介したい人がいっぱいなので、おおきな木の下で好きなことを好きなように表現して過ごしてほしい同世代のメンバーに声をかけていきました。当初7組予定だったのが11組、さらに運営で3人入ってくれて、初回から15人もの大所帯でやれることに本当に感謝しています。
当日はフードやドリンク、アンティークや雑貨に、シルクスクリーンや書のワークショップなどその場で体験できる取り組みもたくさん。
その場で心地よい演奏をしてくれる音楽隊が数組来る予定です!

ーー千宝も何か出店するんでしょうか。

千宝:おおきな木の下でグッズを販売します。好きなアーティストにお願いして作ってもらったポストカードやステッカーや、私もデザインに挑戦して、マルシェ開催までの記録をまとめたポスターを作っています。楽しみにしていてください!

ーー会場のMOTON PLACEは天満橋駅近でありながら、おおきな窓から木が見える温かみのある空間でした。当日が楽しみですね。

千宝:そうですね。とにかく楽しみな気持ちでいっぱいです!わんちゃんOKな場所なので、会えたらうれしいな、、、



ーー最後に、これからの活動について教えてください。

千宝:一回こっきりではなく、このマルシェは定期的に開催していきたいと思っています。色んなところで出会った素敵な方々と一緒に、おおきな木の下でまちを育てていきたいです。みんなのまちになっていったらいいな。
個人としては「千宝に聞いたら、なんか楽しいことを教えてくれる」そんな存在になりたいです。自分もわくわくし続けたいし、みんなにとってもわくわくしてもらえるような活動をしていきたいと思っています。



◆プロフィール

千宝(CHIHO)
1997年、大阪生まれ。2023年より「じぶんのまちをつくりたい」と思いたちInstagramアカウントを作成し活動を開始。会社員として平日は勤務しながら、週末に様々なイベントの運営スタッフとして関わり、じぶんのまちの拠点として「雑居ビルください」活動中。2024年12月8日に大阪天満橋でマルシェ「おおきな木の下で」を初開催。



イマフクナオキ
1998年、奈良生まれ。店舗はまだない自家焙煎コーヒーショップ「IMAFUKU COFFEE」店主。2021年コロナ禍に独学で自家焙煎を始め2023年5月より大阪市内での間借り営業をスタート。現在は平日会社員として働きながら、週末出店やオンラインショップで活動中。みんなが気軽に立ち寄れる街角のスペシャルティコーヒースタンドの開業を準備中。2024年12月8日開催のマルシェ「おおきな木の下で」出店予定。J.C.Q.A認定コーヒーインストラクター1級

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