いしょたんすの国

本のこと 📕児童文学 📗WWⅡ以降のドイツの教育・戦後処理 最も好きな本は、ナルニア国物語(C.S.ルイス)

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最近の記事

岩波少年文庫のあゆみ

「岩波少年文庫のあゆみ 1950-2020」 若菜晃子 編著 岩波書店 小中学生時代に心を躍らせた本の多くは、岩波少年文庫であったことから、非常に面白く読みました。作家や翻訳家の文章の再録では、私にとって、日本の子どもの本における神々の面々といえる方々が並び、めくるページ頁で彼らに会えたことが、何より嬉しかったです。 児童文学に対しての知識不足に気づかされると共に、子どもの環境と未来を熱心に考えた作家・翻訳者・編集者・挿絵画家がいたことが、日本の子どもの本を成長させたこと

    • アーヤと魔女

      「アーヤと魔女」 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 作 田中薫子 訳 佐竹美保 絵 徳間書店 ダイアナ・ウィン・ジョーンズの生前最後の作品です。 ダイアナ・ウィン・ジョーンズといえば大魔法使いクレストマンシーのシリーズやハウルの動く城の原作シリーズが思い出されますが、それらの長さに比べて、こんな短い作品も書いていたのか、と驚きました。 彼女の作品を読む際に、毎回必ず開くのは、カバーのそでの著者紹介です。 表紙または背表紙をめくると、なんとも魔女っぽいダイアナ・ウィン・ジョーンズ

      • 魔女の宅急便

        「魔女の宅急便」 角野栄子 作 林明子 絵 福音館書店 恥ずかしながら、原作を読んだのは初めてかもしれません…。 自分のことを知っている人がいない場所で、一から人間関係を確立して自分の居場所を作っていくというのは、誰もが、人生で幾度も通る道だなあと思います。 すぐ受け入れてもらえなくても、必ず親切にしてくれる人が1人は居て、自分のことを知ってもらうことで相手も徐々に受け入れてくれる。 思い当たる経験がいくつもあり、キキに共感しながら読みました。 キキのすごいところは、難