【10分師匠】「教員の仕事は教壇に立って教えることだ」〜坂田道信〜
どうも、伊志嶺海です。
このマガジンでは、毎朝10分間で偉人の哲理を学ぶPodcastプログラム「10分師匠〜偉人の哲理〜」の内容を発信しております。
音声はstand.fmとSpotifyで聴くことができるので、そちらもぜひCheckしてくださいね。
さて、今回の師匠は坂田道信さん。
坂田さんはハガキ道伝道者の活動をされていた方で、とある師と出会ってから「複写ハガキ」に目覚め、全国各地で講演会をしながらハガキの魅力を伝えられていました。
著書も出されているので、ぜひ読んでみてください。
坂田さんご自身のお話も興味深いのですが、今回は坂田さん出会った小学校の先生のお話です。
ものすごく心打たれるお話、そして言葉にできない哲学が含まれているお話ですので、ぜひ最後までよろしくお願い致します。
今回のタイトルは、「教員の仕事は教壇に立って教えることだ」ですが、これは坂田さんの出会った小学校の先生である、徳永先生という方の言葉です。
徳永先生は熊本県で初めて、30代で校長先生になるほど敏腕教師でしたが、タイトルにもある通り、教壇に立つことが大事だという考えがあるため、自ら志願し5年で校長を降り、一教員に戻ったそうです。
そこから2年ごとに学校を変えていたそうですが、各学校では他の教員が敬遠するような難しいクラスを積極的に引き受け、みんなを勉強好きに変えていくほどカリスマだったそうですよ。
そんな徳永先生がある日、「明日は工作でナイフを使うから、持っておいで。」と児童達に言います。
そして翌朝、一人の児童が、「先生、昨日買ったばかりのナイフがなくなりました。」と言うのです。
先生は盗った子の検討はついていました。みんなを校庭に遊ばせている間に、盗ったと思われる子の机の中をみると、持ち主の名前を削りとったナイフがありました。
それを見た徳永先生は何をしたか。
すぐに文房具店に行き同じナイフを購入、そして盗られた子の机の中にそっと入れておいたんです。
子ども達が教室に帰ってきたとき、さっき盗られたと言っていた児童に、「もう一度よく探してごらん。」と徳永先生は言います。
すると、「先生、ありました。」と。
徳永先生は加えて、「あまり人を疑うものじゃないぞ」と言ったそうです。
それから時は流れ、悲しいことに戦争が始まります。特攻隊が出撃するとき、みんな両親に遺書を書くのです。
しかし一通だけ、徳永先生宛ての手紙が。そう、あのナイフを盗った児童でした。その遺書の書き出しがこちらです。
お話は以上です。いかがでしたでしょうか。
私はこのお話を読んで、言葉にできない気持ちになりました。普通だとナイフを盗んだ子を叱るなどしそうですが、想像もしない対応で教育をされたんだなと、感服致しました。
そして、このお話をしてくださった坂田さんのされていたことも素敵です。今や新しいSNSがどんどん出てきていますが、こんな時代だからこそゆかしいコミュニケーションツールである「ハガキ」を送ってみたいなと思いました。
この夏、ぜひお世話になった人に暑中見舞いを送ってみてはいかがでしょうか。
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