ラブロマンスの小説もいいね!|「盗賊と領主の娘」|読んでいくと自分が主人公になったような感覚が楽しかった
今回は「盗賊と領主の娘」という小説の感想を書きたいと思います。作者はnoteでお友達になりました「倉くらの」さんです。
(ご本人に断りなく突然書いてしまってます。🙇急にごめんなさい)
ぼくは最近よく本を読みます。そのジャンルは自己啓発系やミステリー小説、またドキュメンタリーなど好んで読んでいました。
今回の「盗賊と領主の娘」はスリルと冒険要素が満載のラブロマンス&コメディといえる作品でした。
「果たして今更、ぼくはラブロマンスを読めるのだろうか?」なんて思ってましたがなかなかどうして読み進めるほどに、物語にのめり込んでいき、続きが気になっていきました。
読むに至ったきっかけ|1年半かけて書いた作品なのに無断転載されていた悲運の作品
読もうとしたきっかけはこちらのKindle作品でした。同じく「倉くらの」さんの書かれたエッセイです。
倉くらのさんは、他にもエッセイを執筆してました。駐在妻の経験談でして楽しく読ませていただきました。そのとき、なにやら衝撃なタイトル「20年前に書いた小説が無断転載されていた話」を見つけたのです。
「盗賊と領主の娘」は2003年~2005年に書かれた作品です(執筆にはトータル1年半を要したようです)。しばらく公開されていたようですが、諸事情により掲載はやめたそうです。
ところが2010年あたりから小説投稿サイト「小説家になろう」(※)に心無い人が、「盗賊と領主の娘」を丸々コピーして無断転載したようです。しかも、その期間は約10年あまり。ご自身の公開期間より長く無断公開されていたそうです。
無断転載なのに評判は上々のようで高い評価があったようです。今は掲載の差し止めができたようで今はその理不尽な状態は回避されました。しかし、これは相当無念だった思います。心中お察しします。
無断転載なのに高い評価|逆に気になって気になって読みたくなる自分
とはいえイチ読者の自分からすると、本当に身勝手なことを言ってしまい申し訳ないのですが、無断転載されても高評価されていた作品となると、逆に気になってしまい、めちゃくちゃ読みたくなるのです。
この心境わかりますでしょうか。
無断転載が解決した後は、再公開されたようで今はKindleで読むことができます。
魅力的な登場人物たち
物語には、個性豊かなキャラクターたちが登場します。どんな人が登場するのか書いてみました。ネタバレにならない程度で書いてみました。(なってしまったかな・・・汗。もしちょっとそこは…と思う箇所はこっそり教えてくださいね💦直します🙇)
ただこうした人物紹介があると、振り返るときなど、思い出しやすくて良いのです。ということで自分で作ってしまいました💦
レイピア:主人公(女性)であり領主の娘(いつもツンツンしてる子)
物語のヒロインは美人でうら若きレイピアさん。性格は用心深く剣の腕もたち冒険者でもあります。領主の娘なのになぜ冒険者をしているのか。過去にはいろいろとあったようですが、はたして本当の彼女は?
スキル:主人公(男性)であり金髪のイケメン(モテモテな男子)
金髪の優男で女性にモテモテのスキル。サーカス団長の息子でもあります。女性ファンも多く軟派な彼。彼の恋の行方は?
リグ:スキルの親友であり右腕的存在(頼りがいのある男だが間が悪い)
リグは同じサーカス団員でありスキルの親友でもあります。スキルの教育係の立場でもあり、いつも彼の行動に肝を冷やしてます。一方よくいじられたりもします。
シャンナリー:スキルに一途な美しい女性
シャンナリーもサーカス団員でマスカットのような瞳を持つ女性です。とても美しくほっておけない雰囲気があります。スキルのことが大好き。ということは、物語の中ではレイピアとのバチバチは必至なのかと。
ブレン:褐色肌の男性、スキルの同僚
褐色肌の男性でサーカス団員です。恋愛にはちょっと鈍感。みんなで飲むのが大好きな人です。なぜかレイピアは苦手な人。
シア:スキルの同僚であり、スキルと最も近くで仕事をする女性
彼女もサーカス団員でスキルといっしょに演技をする女性です。そばかすがチャーミングで髪型はポニーテールにしています。仕事がらスキルの最も近くにいるのでいろいろと羨ましがれたりしますが、当の本人が好きなのは果たして?
ライ:ライオンであり、サーカス団の人気者
登場人物の中で唯一の動物です。
ライはね、ちょっと気の毒なのです🥲。仕方ないのだけれど。
ヴォルク:サーカス団の団長にしてスキルの父親
ヴォルクはサーカス団の団長でスキルに理解のある良い父親。やや強引な性格もたまにきず。奥さんとは今でもラブラブです。
ソアラ:ヴォルクの妻にしてスキルの母親
スキルの母親であり、スキルは頭の上がらない存在。それでいて包み込むような優しさがある女性です。ご両親はスキルの頼れる存在です。
ユーザ:レイピアの元恋人
褐色肌でタイガーイエローの瞳を持つ男性であり、レイピアの元恋人です。彼の正体は何者で2人の間に何があったのか、気になります。
ザイル・アルジェリカ・オリバ:ユーザの仲間たち
ユーザの仲間たちであり、ユーザの運命を握る人たちです。悪友ともとれる人たちですが、実は物語の鍵を握っているかも
ロワーズ:お金持ちの宝石商人
お金持ちだけど鼻にかけることは全くしない人。いい人なのですが、どうしてもうらやましがれるというか、そのため標的になることも。
ラグス:ロワーズが雇う用心棒で屈強な大男
屈強な男で風貌も強面。出会った人はみなたじろぐ存在。それゆえ用心棒に最適な人。果たして本当の性格は?
キャラクターそれぞれの個性が興味深い物語
ストーリー内容は読んでみてのお楽しみです。
先ほど登場人物を紹介したように、登場人物それぞれがいろいろと事情を抱えています。それぞれ過去があり、おのおの信念をもっての行動が物語の中に反映されています。
読んでいくと、「あ、だからこんな行動をとったのね」と後からわかってくるので伏線回収も楽しめました。
29万字ほどある長編で、構成としては約4分の3が本編で残りがサブストーリーになってます。本編を読んだあとのサブストーリーもおもしろかったです。
新たなチャレンジを応援したい
倉くらのさんは、再び「盗賊と領主の娘」小説投稿サイトに上げ始めたようです。サイトは違うけど、一度は無断転載されたという小説投稿サイトでの再掲載。勇気ある挑戦だと思いました。
恋愛大賞の期間がこの2月からなのだそうです。多くの方に読まれてほしいなと願っています。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。