認知症全対策(週刊東洋経済eビジネス新書No448)を読んで|認知症は自分には関係ないをすべて関係させてくるので元気なうちに対処が必要と思いました
固い本ですみません。認知症全対策という本を読みました。手に取ったのはふと単純に気になったからです。
堅苦しく思える本ですが、不思議なのは週刊誌なのですね。週刊東洋経済eビジネス新書No.448をわざわざ電子書籍化してるし朗読サービスにもしているのです。これは何かあると思い読んでみました。評価は1個もついていません。
ですが、個人的には1読をおすすめしたい本となりました。認知症のことについてわがごとのように感じました。
本書を読んだら未来にうんざりしました
率直な感想はまさに、これです。未来にうんざりしました。明るくありません。ネガティブですみません。夢・希望を書いていません。人生には夢・希望があります。楽しいこともいっぱいあります。同じだけ悲しいことや辛いこともでも、ふたつのバランスをとって進んでいきます。
しかし、人の最期は誰がどう進んだって死なのです。死はどんなに美化しようとしても壮絶なものなんだなと思いました。普段は目からそらしていますが、現実は非常なんだなと思い知りました。
これは、今どんなにお金持ちで、どんな幸せな人生を歩んでいても老後はちょっと油断すると危険なものなんだと感じました。
お金持ちだから大丈夫ではない|むしろ悲惨にもなりうる
本書はお金持ちがどうとか、幸せな人生がどうとかの切り口ではありません。認知症になるとどうなるかという点から将来に向けての準備事項などが書かれていました。
認知症は、ほんとに身近で、人生100年時代でたくさん生きられるという陽の側面があるとすれば、それに伴ってでてきた陰の側面が認知症ということができます。むかしは認知症のことを、痴ほう症とか、ボケるとかいってましたね。
体を健康に保つことができるようになり、寿命がのびたことで新たに出てきた病気が認知症です。努力によって予防はできますが、100%予防できるものではありません。人がいつ何時発症してもおかしくない病気です。
以前、『百花』という本を読みました。この本がまさに認知症と共に生きる物語でした。こちらも認知症をよく考えさせられる本でした。
認知症を理解した上で接する心構えがあっても限界はある|最後は人と人とのコミュニケーション
認知症は、脳が委縮していくことで、認知機能が衰える病気です。初期は物忘れが激しくなり、直前のしていたことも忘れます。
単なる覚えが悪くなるでは、ヒントを与えるとすぐに思い出すものですが、これが全く思い出せない。頭の中に消しゴムがある状態なのです。
そして、性格も変わります。今までやっていたことをしなくなり、生活もあれたりしていきます。見ていて同じ人?と思うこともあるのだとか。それほどつらいのです。
短期記憶がままならなくなるので、同じことを何度も繰り返し聞きます。自分で置き忘れたものを誰かにとられると思い、マジ怒でせまってきます。
筆者自身は、こうした認知症の方に対する接し方の知識は十分にあり、それなりの自信がありました。しかし、実際、身近な人が認知症になったときは、十分わかっていたつもりですが、現実があまりにもつらく、怒りで答えてしまったようです。それくらい激しいもののようです。
たしかに、自分のおばあちゃんも、さいごらへんは人が変わっていた気がします。見えないものに話しかけたり、見えないものにおびえたり。
何を言っているの?と傍からは思いますが、本人からしてみると実際に見えているのです。最初は自分も驚きました。
本人が一番つらい|暴言を言いつつもなぜ、こんなにも自分はできなくなったんだと悲観する自分、自分、自分、|負のスパイラル
自分が自分でなくなるということに対して、周りが大変という意見が多く、本人からしてみれば記憶がなくなっていくだけと軽くみられることがあるようです。
でも、実際は違います。本人がもっとも苦しいのです。自分が自分でなくなっていく、なぜか抑えられない怒り、迷惑なことをしているということが薄々分かっているのにやってしまう自分。
なんで、こんなこともできなくなったんだろうと悲観する自分、悲観、悲観、その悲観スパイラルで自分に自信がなくなっていき落ち込み鬱になるスパイラルです。
苦しいのは本人であるのですが、自分でも止められないのです
資産保全・青年後見人制度・家族信託|どれも難ありな部分有
お金面も問題があって、本人が認知症になると、様々な弊害が出てきます。その本人さんに家族の資産が集中している場合には、とっても気を付けなければなりません。
本人が認知症になると、資産保全の観点から、口座凍結をされて使えなくなります。そうなると家族の生活がままならなくなります。その対応策のために資産保全や青年後継人制度、家族信託などいろいろあるのですが、それぞれに穴があります。
これら制度を執り行う専門の人がいますが、これもビジネスになっているので、手がける人が一番利益がでるようにもっていく悪質なケースもあります。安心はできないのです。
気になったのは青年後見人制度、この人を立てると資産凍結されず、後見人のもとで資産の管理ができるので困ることがありません。家族の人がなると、相続のとき困ってしまうので、別の知人や弁護士の人がなるのですが、これが曲者のようです。
資産額に応じて後見人に報酬が支払われるしくみなのですが、その報酬が預金残高の額に比例するようなのです。そうなると様々な弊害がでてきます。証券からの配当金が重要な収入源なのに、その証券を勝手に売られたりします。
また、被後見人の人はせっかく自分で気づいた資産は使えず、我慢を強いられたりもします。それは、金を使うと口座残高がへり、後見人への報酬が減るからです。
そんな話をきくと、お金を持ったら持ったで厄介なこと、この上ないなと思いました。
それでなくても相続の問題も見聞きします。どこからドロドロになるかが垣間見れた感じです。
将来不安だし、安泰でないことがわかったけど、気づけただけ良い、これから手を打っていけばよい
本当にこの本を読んだら、将来不安でしか無いなぁと思いました。でも、その時までは楽しく暮らしたいものです。そして、その現実を元気な今知ることができました。
今から打てる手を打っておけば、少しは痛手は減るのではないかと思ったのです。なので、今日から老後に向けて、家族のことも含めて考えていこうと思います。
#3行日記 :読み物が増えてくる8月
オーディブルをチェックしていたら、また読みたかった本が続々リリースされるようです。ちょっとうれしくなってきました。読みたい本が出てくるということは、通勤時間が充実してくるということで、仕事に行くのが楽しみになるという良いスパイラルを描けて楽しくなってきました。
#1年前 :プロジェクト・ヘイル・メアリーを読み始めたようです
宇宙人は実際どうなんだろう。宇宙人と出会ったらどのように意思疎通をさせていくのだろう。なんてことが、SFチックに描かれているのがこちらの本です。1年前はこの本を読んでいたようです。
とても面白かったです!
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