「騎士団長殺し」を読み始めました|ホラーな始まり
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今回読み始めたのは村上春樹さんの「騎士団長殺し」です。タイトルが何やら物騒です。実際、ホラーな要素を含みます。とはいえ、ただのホラーではないところが読みどころではないでしょうか。
騎士団長殺しは第1部・第2部の2部構成です。それぞれ上・下と別れている文庫本4冊というなかなかの長編となっています。
いま、第1部を読み切ったところです。(つまり2冊読み切ったところ)
朗読は高橋一生さん。俳優さんで声が渋いです。とはいえ、最初は読み手さんの声の低さに聞きづらさをおぼえてました。しかし慣れてしまうとグイグイと物語に引き寄せられていきました。低い声もいいですね。
騎士団長殺し1部で印象的だったシーン
物語の印象的だった部分についての考察です。物語の1シーンですが、自分の中で考えさせれられたことがあるので取り上げてみました。
何かを失い何かを得る
この考え方は万物に共通することだと思いました。よくWIN-WINになろうとか、1+1=3のシナジー効果をめざそうとか、掛け算効果でより効率的・効果的になど。耳障りの良い言葉たちです。
最近のDXもそうですね。とにかく無駄を省いてスピーディになど。
今を生きる上で大切な考え方ではあるけれど、実際は何かを失い何かを得ているのが真実ではないでしょうか。たとえば、1+1=3ということを聞くと魔法のように思います。しかし、どこかに負荷がかかって、もしくは何かを失って3にしているのです。そこに思いを巡らせるべきなのです。
最近はやりの無人レジ。とても便利で速いです。しかし、そこには無人レジというシステム開発という壁を乗り越えているのです。そして、人とのふれあいを失っています。また、停電が起きると使えず、完全無人の店舗は困り果てます。
そんなデメリットというか実現するために負荷になっていることに目を向けているべきだと思うのです。
揺らぎのない真実より、揺らぎの余地のある可能性を選ぶ
人生後半の選択のシーンです。世の中には知らなければ良いことがあります。とくに歳を重ねた後に知ることで絶望の淵に立たされると、より絶望感が増します。
歳を重ねると、紛れもない真実を受け入れがたくなってしまうことがあります。まさに絶望というやつです。絶望するくらいなら、ウソでもいいから可能性がある方を選ぶというのも、また人生の選択なのかなと思いました。
選択基準を合理的かどうかで見ると、まったくもって合理的ではない間違った選択です。
ただ、物語の中で、「穴だらけのザルを水辺に浮かばせよとしても浮かばない」といったニュアンスのことも言われてます。どこかで帳尻合わせが来るということなのだと思いました。
次の第2部を楽しみにしています
ホラーな「騎士団長殺し」ですが、ただのホラーにあらずがこの物語の醍醐味です。騎士団長君はぼくは結構好きなキャラです(ちょっとネタバレですね笑。すみません)
第2部を読み終わったらまた続きの記事を書きたいと思います。
続きを書きました。よろしければどうぞ。
#3行日記 :日経平均が過去最高を超えたようです
1989年から数えて、約35年。ようやく超えましたね。さてここから下がるのでしょうか。下がるのかもしれませんね。でもこのまま上がるかもしれません。
実際はよくわかりませんが、長期的に見れば世界は発展するので日本も世界の一部とみれば上っていくような気がします。そう考えると未来に期待してそれに投資も良い選択だと思ってます。
今日も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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