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無口で冷静な検事が挑む!法律と組織に翻弄される『能面検事』の物語を読んでみました

警察・検察を舞台にした小説を読みました。題名は『能面検事』です。

主人公の不破検事は、常に冷静沈着で寡黙な人です。どんな状況にでも顔色一つ変えずに仕事にまい進する検事の鏡みたいなような方です。そこで同僚たちからは能面検事と呼ばれているそうです。


物語の概要

仕事が人生かのように検事業務に邁進する表情の少ない不破検事と、将来は検事になるために、日夜勉強と不破検事のサポートをする新米事務官の惣領美晴の物語です。事件を追う中で、検事業務の心構えの大切さを学んでいきます。

物語の随所に現れるのは、検察官は、一人ひとりが独立した司法機関と評されているように、個別で動き事件の捜査をします。

一方、警察組織は、集団で捜査をしていきます。

検察は一人立ち回りが多いので、法を順守するのでなれ合いとかが少なく事件に対しニュートラルに対峙していきます。特に主人公の不破検事は検事の鏡とよばれるほどです。

ですが、現実は法を守るか組織を守るかのはざまで揺れ動きます。不破検事をとりまく検事たちは、組織の取り回しも気にしているので、不破検事のやり方に迎合し難い面もあります。

それは、警察組織も同じです。警察組織こそ集団で従事するので、身内意識が強い組織です。事件対しては平等でなければいけないのに、身内に関するところは感情が入りやすく、時には組織重視の見解をすることも。

物語は、巻き起こる事件を検事の目線で解決する内容ですが、法律 vs 組織の論理の攻防も見どころとなっている一冊です。

警察と検察の違いを調べてみた

この小説を読んで、警察と検察の組織の違いをなんとなく判りましたが、ちょっとまだ不明なところが多いので違いを調べてみました。

1.組織の違い

警察:国家公安委員会の特別機関である
検察:法務省の特別機関である

どちらも特別機関という位置づけは同じであるけど、担当省庁が違います。

2.公務員としての違い

警察:国家公務員/地方公務員
検察:国家公務員

警察官は警視正以上が国家公務員で、警視以下は地方行員のようです。採用試験にパスする必要があります。一方検察官は皆、国家公務員で、司法試験をパスしている必要があります。

3.刑事事件における役割

警察:容疑者の逮捕・証拠収集・取り調べ・第一次捜査
検察:第二次操作・起訴or不起訴の判断・公判請求・刑事裁判

警察官は事件の捜査から容疑者の逮捕をします。取り調べは警察署内の取調室で行います。逮捕後、原則48時間以内に事件記録を検察官に送致します。

検察は、警察から送致された事件に対して、起訴するか不起訴にするか決めます。そのためには、本人または警察を指揮して2次捜査をします。

このように、警察と検察はお互い独立して業務を行い、協力関係にもあり、見解のちがいから敵対もします。

どうやら3巻構成になっているみたい

今回の能面検事は3巻構成になっているみたいです。続編は次の通りです。
こちらは、9月20日からオーディブルで拝聴可能のようですので今から楽しみです。(この記事の下書きを少し前に書いていたのでもう利用可能のようです。読まなきゃ!😊)次回作↓

そして、その次はこちらです。まだオーディブル版がでていないのでKindle版をご紹介です。オーディブル版が出るか不明ですが、できれば出てほしいものです。

#3行日記 :小説はいいもんですね

最近、自己啓発系や仕事関係の本を読んでいるのでこうした小説はいいもんですね。ちょっと影のある男というのはクールでかっこいいのでしょうか。無口は流行りませんかね。わかりませんけども。今日のトップ画像は、Heroで有名な木村拓哉演ずる久利生検事の着ていたダウンジャケットです。

当時、ダウンジャケットめちゃくちゃ高価だったような。今は大分安くなりましたね!こうしてみると時代を感じます。

#1年前 :見た夢のことを書いていたみたいです

この時も、見た夢のことを書いていたみたいです。今読むと、夢をみつつ情報整理をしていたんだなと思いました。夢は寝ている間に7回くらいみるようですね。頭が回っているので体感時間はより長く感じるみたいです。

リアルな時間と時間の感覚はかなり意識に左右されているみたいですね。

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