見た目だけじゃない!なぜ現代の車は広くて薄いタイヤが多いのか?タイヤ進化の秘密
クルマの記事を書きたいと思います。最近のクルマと昔のクルマを比較するとタイヤ周りが変わっていると思いませんか?
特に最近は、無駄に幅が広く薄いタイヤをはいているような気がするのは僕だけでしょうか。例えばこんなクルマです。
上記はおそらくベンツで、19インチホイールの扁平率35%で幅26.5センチのタイヤ幅です。太いです。スポーツカーは20年前も太いタイヤは多かったのですが、ここまで太く低扁平なクルマは少なかったと思います。
例えば大昔(1967年くらいと今から60年以上前)になりますが、TOYOTA2000GTはこちらです。日本で初めて4輪ディスクブレーキを採用した車で車体を今購入すると1億円以上するから驚きです。
こちらのタイヤサイズは「165/80R15」ということで、
タイヤのサイズは、15インチホイールの扁平率80%で幅16.5cmです。
見た目からわかると思いますが、肉厚のタイヤです。
TOYOTA2000GTの方が適度な太さで、タイヤとして肉厚なので乗り心地が良さそうです。そして、ホイールもこれくらいの太さの方がタイヤに負担が少ないように思えても来ます。
実際、昔のタイヤを今のスポーツカーや車に着けるとどうなるのでしょうか?
昔のタイヤを今のクルマにつけると、性能が発揮できないどころか危ない
ちょっと怖い結果になっています。見た目は低扁平の現代のクルマに多くついているタイヤの方がなんとなくかっこいいです。
かっこよいから低扁平のタイヤにするというのはもちろんあります。しかし、そうではないのです。仮に今のクルマが超幅広で低扁平なタイヤをはいていたとして、昔のタイヤ(インチダウンして、もっと分厚く、幅が狭いタイヤ)を付けようとすると、下手をするとバースト事故につながるかもしれないほど危険になります。もしくは物理的につかないかもしれません。
その辺解説します。
今のクルマにホイールが大きくて、太くて低扁平のタイヤを付ける理由
1.幅の広いタイヤでパワーを受け止め、カーブをきびきびと走る
TOYOTA2000GTは、150馬力のエンジンでした。当時のクルマの平均は50馬力ですから、いかに当時すごかったかがわかります。しかし、時代は進歩しエンジンも進歩しました。現在のスポーツカーになると、300馬力のスポーツカーなどはよくあります。スーパーカーになると500馬力を超えるものもあります。
馬力が強い状態でいままでの幅の狭いタイヤで走ると、パワーが受け止められずタイヤが空転する可能性があります。パワーが受け止めきれないのです。
2.しっかり止めるためには、より大きなブレーキが必要|つまり、大きなホイールで薄いタイヤが必要
意外と知られていないのは、現代のクルマは止まりにくくなっていることです。最近のクルマはハイブリッド車や電気自動車も増えてきました。このバッテリーがめちゃくちゃ重いのです。通常のセダンでもガソリン車が1000kgだとすると、電気自動車になると1300~1400kgとなります。
バッテリーが300kg以上あったりします。重いクルマは当然止まりにくいです。それを止めるにはより強力なブレーキを装備する必要があります。
強力なブレーキにするには、ブレーキパットやディスク改善をもっと大きくしてよく効くようにする必要があります。
円盤(ブレーキディスク)があって、ブレーキパッドで挟んで止めるとき円盤は大きく、それを挟むモノ(ブレーキパッド)は、大きくする必要がありました。
その空間を確保するには、大きなホイールが必要なのでした。
上記は、スーパーカーであるランボルギーニ(ウラカン)のタイヤです。20インチで扁平率はなんと20%で超薄いタイヤです。その中には巨大なブレーキシステムが入っていることがお分かりいただけると思います。
3.技術の進歩で薄いタイヤでも乗り心地がよくなった
大きなブレーキ機構のスペースを確保するため、大きなホイールと薄いタイヤが必要なことがわかりました。
では、すぐにできるかといえばできませんでした。クルマの技術革新ともに、クルマのタイヤも進化しています。ここまで薄いタイヤを作っても乗り心地が確保されたクルマを作れるようになったのです。
クルマのタイヤは見た目もさることながら、薄くて幅広いタイヤにはしっかりと理由がある
最近のクルマが薄くて幅広なのは、かっこイイだけではない、しっかりとした理由があることを書かせていただきました。
今の高パワーで重量級のクルマを支えるには、幅広いタイヤと強いブレーキが必要です。
安いから・・・とタイヤやホイールをけちったりせずに(たぶん取り付けてもらえないと思いますが)適正なサイズをはかせて安全にクルマの走行をしたいものですね。
3行日記:タイヤの価格はゴムの量に比例しない
タイヤは13~15インチが良く出ているサイズで、扁平率も60くらいが一般的です。これくらいのサイズは流通しているので値段は1本1万円しないくらいなのでお値打ちです。
ところが、幅広で薄いタイヤは、ゴムの量は少なくなっても値段は高いです。1本1~4万円くらいします。4万円したらタイヤだけで20万円を突破しそうな勢いですね。(事実スポーツカーに乗る同僚は実際に20万円くらいかかるということで、戦々恐々としています)
値段はゴムの量はあまり関係ないようです。
1年前:相談されると実は相手もうれしい
壁にぶち当たったら、ひとりで考えずに思い切って相談しよう。意外と人は相談されることを待っていたりしてうれしいと思う人もいるようですね。相手が喜ぶか、鬱陶しがるかは相手の問題なので、反応は気にせずどんどん声をかけましょう。なんていう記事を書いていたみたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
もし記事が気に入られましたら、下記からフォローやサポートをお待ちしております。