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「バッター三振で終わりじゃない!?」振り逃げルールを簡単に説明します|知る人ぞ知る地味な逆転一発ホームラン

みなさん、野球はご存じでしょうか。野球は日本ではサッカーと人気を2分にするほどの人気のスポーツです。知名度は高いスポーツですが、知らない人にとってはルールもよくわからないでしょうか。とはいえ、

  • 3つストライクを取られたら三振でアウト

  • 3つアウトを取られたらチェンジで攻守交替

  • 攻守交代を9回(アマチュア7回)繰り返す

といったルールは有名でご存じの方も多いと思います。

今日は、この「3つストライクを取られたら三振でアウト」というルールには非常に深く面白い例外ルール「振り逃げ」があることを書きたいと思います。野球をよく知る方もよく理解されてないルールで、今回深く知ることで興味がわきました。

振り逃げについては、桜井一さんの記事が非常にわかりやすかったので記事を書くにあたり、参考にさせていただきました。ありがとうございます!


「バッター三振。しかし捕手がボールをポロリ。バットを振って走れ、走れ~」が良く知られる振り逃げ

振り逃げ自体は特殊なルールであるものの、知名度は高いルールです。

野球漫画などでは、

3ストライクされて、バッター三振したと思いきや、キャッチャー(捕手)がボールをポロっと落としたら、チームメートから「バットを振って走れ~」と言われて急いで1塁に走り出す。

こんな場面がとかく有名です。しかし、実際の振り逃げはバットなど振る必要がなくよく知られる場面とは異なっているのです。

正しくは「捕球されない第三ストライク」

振り逃げの正式な名前は、「捕球されない第三ストライク」です。野球には打者をアウトにする方法は「刺殺」と「補殺+刺殺」の2種類があります。

バッターが打った打球が上がり、ノーバウンドで取ればそこでアウト「刺殺」になります。しかし打球がゴロで来たら、ボールを取って1塁に投げ「捕殺」、一塁種がボールを取り1塁を踏んでアウト「刺殺」となります。

これはピッチャーキャッチャー間にも言えます。3球目ストライクをノーバウンドでミットに納めれば、そこでバッターはアウト。しかし、3球目ストライクをワンバウンド以上でとる、または取れずに落とした場合は、ボールをとって1塁に投げるか打者にタッチしないとアウトにできません。

ちなみに、ルールを逆手にとりランナーがいたら3球目のストライクをワザと落としてダブルプレーにしちゃおうかと考える人がでてきます。そうなると攻撃側が不利になるので、1塁にランナーがいないとき、又は2アウトの時に成立するという制約がついています。(これがさらにややこしくしています)

野球熟練者でも正しく理解されていない振り逃げルール

このような振り逃げルールは正しく理解している人が少ないです。なので、え、何?何?といった感じで実行されます。そんな例を2つご紹介します。

1つ目:伝説の振り逃げ3ラン

もはや伝説ともいえる振り逃げ3ランです。2アウト、ランナー1塁・3塁の状態。2アウトだから振り逃げの条件は成立しています。これで3対0が6対0に得点差が開いてしまいました。

ワンバウンドでキャッチャーはボールをとります。バッターはバットを振ってしまったので三振です。本当であれば、キャッチャーは1塁に投げるか打者にタッチしないといけません。しかし、キャッチャーも打者本人も周りも気づいていません。

気づいていたのは、攻撃側の監督だけでしょうか。「走れ」の指示を受け急いで走り出します。そして、打者を含めランナーが全員帰ってきて3点が入ってしまいました。

観客も選手も含めほとんどの人が振り逃げ状態を認識しないまま進みました。なんなら主審も3振して、思いっきりアウト!としてます。本当はストライクだったよということにすべきですがちょっと微妙です。

2つ目:振り逃げ2ランで天国から地獄

こちらの例は、もっと残酷です。最終回に訪れてます。動画は2分30秒あたりからご覧ください。2アウト2ストライク。ランナーは3塁にいると思います。

この時、振り逃げが成立しているのを理解しているのは打者と2塁守、そして主審のみのようでした。キャッチャーは一旦捕球したものの、ぽろりとボールを落としてしまいました。打者にタッチをする素振りをしたものの、タッチされてないようです。

主審は、ストライクはとってもアウトのコールはしません。プレーは続行してました。

守備側は守り切ったと喜び抱き合っています。気づいていたのは2塁守のみ、皆に「何やってるんだ~」と怒鳴っているようですが声はとどかず2点入ってしまい逆転サヨナラ負けを喫してしまいます。

どうやら公式戦の決勝戦のようです。負けた方は、一生トラウマになるんじゃないかと思うほどの負け方でしょうね。

人生もどんなところにチャンスが出てくるわからない

どちらのケースも、野球の本質を知っていたからこそチャンスを活かせたのかもしれません。何か人生でも同じことが言えそうですよね。

今やっていることも深く理解して取り組むことで、チャンスが来た時、しっかりとつかむことができるのではないでしょうか。

#3行日記 :転スラ14巻読みはじめました。楽しいです

今日から、転スラ14巻を読み始めました。朗読者は一人のアニメ声優さんですが、何十人もいる登場人物の声音を分けて見事に表現しきっています。展開を楽しめてます!


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