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一天地六東五西二南三北四

『一天地六』という見慣れない四字熟語っぽいものが目に入ったので検索してみると、

さいころのこと。さいころの各面は天地東西南北を象徴しているとされ、1が天、6が地(5が東、2が西、3が南、4が北)となるところからの名。

デジタル大辞泉より

正六面体の「サイコロ」のことでした。

すべての面を表した、
『一天地六 東五西二 南三北四(いってんちろく とうごさいに なんざんほくし)』
または、
『一天地六 五東二西 三南四北(いってんちろく ごとうにせい さんなんしきた)』
の『一天地六』。

直接的ではありますがなんとも趣のある言い方です。

他に、
『一天地六 五東二西 三北四南(いってんちろく ごとうにせい さんきたしなん)』
という言い方もあります。

微妙な違いですがこちらは少数派の「雄サイコロ」。

なんとびっくりサイコロには”雌雄”が存在するのです。

一般的なサイコロは「雌サイコロ」で『一天地六東五西二南三北四』。
日本だけではなく世界的にも「雌サイコロ」が正式なものとされています。

サイコロの1の目を上(天)に来るように置き、2の目を左側(西)に5の目を右側(東)に来るように向きを変えます。
3の目が手前(南)に見えている場合が雌サイコロ、4の目が手前に見えている場合が雄サイコロとなります。

http://tokutoku230.blog.fc2.com/blog-entry-164.html
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もしかしたらお手持ちのサイコロをチェックしてみると、珍しい「雄サイコロ」かもしれません。

サイコロ(骰子、賽子)、ダイス(dice)、賽(さい)。
その歴史は古く、

正六面体のサイコロの発祥地は古代インドとも古代エジプトとも言われる。現在と同じように1の裏が6であり、反対面を足すと7になるサイコロの最古のものは、紀元前8世紀頃のアッシリアの遺跡から発掘されたものである。

Wikipediaより

正六面体のサイコロですらおよそ3000年の歴史があり、

サイコロの目の確率は人智では予想ができないものと考えられていたため、サイコロの動きを、神の意志と捉えて宗教儀式などに用いられる事があった。

Wikipediaより

そんな神の代弁者たる「サイコロ」。
『一天地六』という呼び方のほうが相応しい気がしてきました。

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