2023年一発目のブックレビューは渋沢栄一さんの『論語と算盤』。
渋沢栄一さんって「日本史で名前は覚えたんだけど、何やったかはよく覚えとらん」みたいな人だったけど、簡単に言えば『海外の文化をもとに、日本で初の株式会社を作って、会社というものの基盤を作った人』って感じ。そのベースには孔子の論語に基づく道徳心・倫理観みたいなものがあって、タイトルは『算盤(商売、経済観)には道徳心が絶対必要で、両者は決して相反するものではない』というメッセージが表わされている。
この本ね、僕的には結構難易度が高かった。でも理解を進められたのは、Youtube大学があったからです笑
渋沢さんの紹介も別動画で行われているので合わせておすすめ。
さて、レビューいってみますか。
第1章:処世と信条
→商才も道徳心からきている。このあたりは松下幸之助さん稲盛和夫さんや岩田松雄さんのベースになっている考えだな。豪華すぎるメンツだわ。
第2章:立志と学問
第3章:常識と習慣
→常識の定義が素敵だし、それを持ち続けることが人生の成功といえるわけか。そのためには、日ごろの習慣を徹底することでブレずにやっていけると。うん、朝活と休肝日は継続だ!笑
第4章:仁義と富貴
→孔子についてはなんとなくイメージで「争いは全部よくない!」みたいな方針だと思っていたので、大きく誤解していた。正しい競争はいいわけだね。『よく集めよく散ぜよ』は本当にその通りで、僕も最近お金を使う時には、店員さんの感じがよくておいしいレストランを中心に選ぶとかっていう、応援したいところにお金を使うようにしている。
第5章:理想と迷信
→わかるわぁ~。汚い手段、下品な方法で大金持ちになっている人見ると、結局ずるしたもの勝ちみたいに思っちゃうけど、それは違うよなぁ。
第6章:人格と修養
→さすが、徳川慶喜に仕えた経験のある渋沢さん。武士のようなまっすぐな意思を持っている。ただそんな渋沢さんもブレかけたことがあるみたいな話もP155あたりに掲載されていて面白かった。
第7章:算盤と権利
→繰り返し繰り返し、大事なことが説かれる。『利他の心』、をもって自己も反映せよと。
第8章:実業と士道
→割愛。
第9章:教育と情誼
第10章:成敗と運命
第10章あたりは『嫌われる勇気』とかにもあった「他人との競争ではなく、まずは自分にできる精一杯をやれ」みたいなメッセージとも共通しているし、『生き方』にもあった「努力し続ければ最終的には運命に導かれて道が開かれる」みたいな内容にも共通する印象だった。
色々悩んだり迷ったり考えたりが多い今の僕。感情的にならず、冷静に道徳心や正義感を保ち、育てていこうと思う。