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鶏屋 石川商店

通りに面した窓から、中の様子が見て取れるのだけれど、いつも通りかかるたび大勢のお客さんが入っているようなので、すごい人気店なんだなあ、と常々おもっていた。

この日は割と早い時間だったせいか、お客の姿がひとりも見えなかったので、これはチャンスとふらり入ってみた。

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カウンターに腰を落ち着け、まずはハイボール。


メニューはカウンター上の木札。とりあえず皮ポンを。

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鶏料理のお店なので、やはり串かなあ、などと考えて。

そうこうしてる間にも、次々と新規のお客さんが入ってきて、カウンターは既にいっぱいに。
諦めて帰る客も。
結果的に実にいいタイミングで入れたようだ。今だったらいつものように通り過ぎてたなあ、一期一会というか、巡り合わせというか、縁というか、大袈裟にいうのならば、きっとそういうことですよね、民生さん。

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白レバーあぶり

これは串で来るのかな?と思って注文してみたけれど、網の上で炙ってお皿に盛って供される一品。

一口頂いて、うまっ!と思わず顔を上げてカウンターの若い店主さんと目が合う。
美味いですね、これ。
と言うと、
「いやあ、今日はバタバタしてないので、上手に焼けました」などと照れ隠しなのか、真顔で面白いことを言う。

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セロリ浅漬け
これもまた実に美味い、クセになる食感。
思わずお代わりしたくなりました。



カウンターの隣のカップルが
「な、美味いだろ?下手な焼き鳥屋よりここのは美味いんだよ、俺は焼き鳥食べにいく時はここに決めてるんだ」と彼女さんに話してるのを聞いて、さもありなん、と。

反対側の隣で
コウロギのゲノム編集についてずっと語り合ってる学生2人組の話よりよっぽど良い。
でっかいコウロギの卵がどうこうとか、メシが美味くなる話では全くない。

表の佇まいから感じていた雰囲気とはだいぶ違っていて、やはりなあ、どの店も実際入って食べて、飲んでみないとホントのところはわかんないんだよなあ、と改めて感じた夜でした。

ご馳走さまでした!

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