ロンドンのタワーブリッジ 写実画と装飾画 動画あり
タワーブリッジ(Tower Bridge)は、英国ロンドンのテムズ川に架かる大きな橋で、この橋の下部の橋桁は跳ね橋になっていて、開橋時に背の高い船が通行できるようになっています。タワーブリッジは、この橋の上流にあるロンドン橋(London Bridge)とは別の橋です。このタワーブリッジを題材に、写実的な水彩画1枚と装飾的な水彩画(日本画風の絵)1枚を描いたときの描き方の違いを説明します。
背景の空を滑らかに描くために、どちらの絵も、建物の部分にマスキングインク(ホルベイン製)を使っています。
元の著作権フリー写真(↓)
Unsplash (https://unsplash.com/)より
まず、この写実的な水彩画の下絵は下図の通り:
空のグラデーションの絵の具が橋にかからないように、きれいに塗りたいので、橋の本体と橋の土台にマスキングインクを塗ります。
空にグラデーションができるように色を塗ります。
橋の周辺に色を塗り終わって乾燥したら、マスキングインクをはがします。マスキングインクで覆われていた下絵の線はかなり薄くなります。
橋に色をつけます。
細部を描いて、完成です(下図参照)。
一方、装飾的な絵では、別の、より細密な下絵を使いました。
空の部分を均一に塗りたいので、建造物をマスキングインクで塗ります。
空にはグラデーションをかけても良いのですが、この例では均一にベタ塗りしました。
マスキングをはがし、建造物に色をつけます。
細部を仕上げます。
これらの描画過程を記録したのが次の動画です。
『ロンドンのタワーブリッジ 写実画と装飾画 / Realistic/Decorative Tower Bridge』 (13分46秒)
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