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屋根瓦を簡単に描く方法
風景画で日本家屋を描くとき、あなたは屋根瓦を描くのが面倒だと思ったことはありませんか?
私はいつも面倒だと思ってきました。
そこで、一般的な桟瓦葺き(さんかわらぶき)の屋根瓦を簡単に描く方法を考えてみましょう。
(上図は筆者撮影の写真)
一般的な方法では、まず、一番手前のかわらの列の先端を描く位置を決めて、補助線(下図の赤線)を引きます。
次に、瓦の並びの縦の列の位置を決めます。
次に、横方向の瓦の重なりの列の位置を決めます。
これらの補助線を参考にしながら、瓦を描くと、
写実的な下絵は次のようになります、
この上から丁寧に色を塗ってゆくと次のようになります。
しかし、このように屋根を拡大して描くのではなく、小さく描く場合は、瓦の重なりの線が煩雑になります。
そこで、下絵の段階で、次のように、瓦の上下の重なりの横線と雪止め(積もった雪がずり落ちないようにするための突起)の線をすべて省略します。ただし、瓦の縦の列の線は省略しないで、そのまま残したほうが良いでしょう。
すると、下絵が、以下のようになります。
これに色を塗ると、
一見すると変な瓦のようですが、風景の一部として家の屋根全体をごく小さく描いた場合は、かなり自然に見えます。
いかかでしょうか? 良かったら、ぜひお試しください。