フォトリーディングとは何か?
落合陽一氏の新刊「忘れる読書」に
フォトリーディングが取り上げられたと聞いた。
フォトリーディングは、これまでの読書とは違う。
と言われるが、本当は
今まで読書するときに認識していなかった所作を
意図的に読書に活用する方法。
だから誰にでもできる。
これがにわかに信じがたい。
今までうんうんうなっていた本でも
5分で脳に流し入れ、
20分もしないうちに、本の内容を
まるで著者であるかのように語り始める。
そんなことができるわけはない、
と言う言葉の後ろには
(もしそうだったら、
今までの私の苦労は何だったんだ?)
と言う悲痛な叫びが隠れている。
発想を転換してみよう。
いま、自分が本を読むときに
一冊5時間かかっているとしたら、
本当に一冊30分~60分で片付くなら、
同じ時間で5~10冊の本が読める。
一日1時間読書の時間を取るとしたら、
一年で365冊。
専門家になるには、
専門分野の本100冊を読めと言われるから、
半年もかからずにエキスパートになれる。
例え、明日から経営をやれ、と無茶振りされても、
一晩徹夜して20冊の経営の本を読めば
少なくとも今日から「経営者でござい」と
はったりをかますことはできるだろう。
もし、一晩の徹夜で専門家になれるなら、
あなたは何の専門家になりたいか?
それを可能にするのがフォトリーディング。
かつて経済評論家の勝間和代さんは、
テレビ番組収録の際は、
楽屋に20冊近くの本を届けさせ
待ち時間に読み終わって、全冊
周囲の人にプレゼントしていたという。
もし、数時間の待ち時間や通勤時間に
一冊、本が読みこなせてしまうなら、
あなたは何冊読めるだろうか?
本を読むことに悩みがある人は多い。
その多くは国語でトラウマを抱えている。
フォトリーディングを学んだ多くの人が
「こんな簡単でいいのか?」
と、簡単すぎることに疑いを持つ。
けれど、気づけばいいだけだ。
本当は本の題名を見た瞬間から、
あなたの脳はこの本への類推を始めている
ということに。
自分がどんな類推をしているか。
それは自分がその分野について
事前にどんな知識を持っているか、による。
だからマインドマップの創始者、
トニー・ブザン氏は
「タイトルや目次から想像できることを
先にマインドマップにしてみよう。
そして、まだ知らないことを
この本から付け加えればいいのだ」
と言った。
脳が先取りしている類推を
確認するために読むのなら、
短い時間で確認できる。
事例やケーススタディは飛ばして
「結論は」だけチェックすればいいからだ。
だけど、他のページは?
人生にとって大切なことは
意外と著者が重視していない
書き飛ばしたところにあったりする。
だから、一旦全部吞み込んでしまおう。
それがフォトリーディングの考え方。
だから、つまみ読みや部分読みとは違うよ?
フォトリーディングは実は
とても奥の深い読み方なんだ。
これから少しずつその話をしよう。