孤独は人を狂わすと思っていたけれど、成長するときも孤独らしい
数年前、私はこのままで良いのだろうかと、そんな漠然とした不安を抱えていました。
そんな漠然とした不安なので、解決策もなく、ただがむしゃらに目の前のことを全力でやることでしか気持ちを紛らわすことはできませんでした。
28歳
女子サッカー選手は、だいたい28歳手前で引退する選手が多く(26歳とかかな)、28歳にもなると、チーム内に同期入団や同じ歳の人がいなくなります。
チームメイト同士で、ご飯に行ったり、プライベートで一緒に遊べる人って実は結構限られていて(クラスの人全員と仲良いなんて無理なように)、そういう人たちがいなくなってしまうのはとても寂しいものです。
そして、大学の同級生は、一般企業に就職し、バリバリ働いて、めちゃめちゃ稼いでいて...
そんな一般ルート?をそれていることなんて、社会人でサッカーをやると決めたときからそうだったはずなのに、すごく焦りました。
また、高校の同級生は、結婚や出産をした人も多く、いつまでサッカーやってるの?や結婚願望はあるの?子供欲しくないの?といった、勝手な世の中の価値観を押し付けられることもありました。
孤独
そんな焦りを感じると、20代前半のときのようには、明るくなれない自分がいました。
誰かと比べては、焦りや孤独を感じ、やりたいことをやれている自分に自信が持てなくて、何が自分にとっての幸せかも分からなくなって、もっとサッカーの実力があればなとか、サッカー辞めて就職してれば良かったのかなとか、そんなことを思う時期もありました。
でも、毎日サッカーができることに感謝だし、こんな私のことを応援してくれる人もいて、目の前のことに全力で取り組むことを続けることでしか孤独を埋めることはできませんでした。
自分自身と戦う
こんな不安や焦りを感じたまま、自分自身に自信を持てないまま、日々を過ごすのはとてもしんどくて、何かしなくちゃ!何かしよう!と思うようになりました。
そこから、チームのグッズを考えて、オリジナルのパーカー作ったり、noteを始めてみたりと、自分自身にやれることを常に探していたように思います。
(今まで行動に移してきたことはこのnoteに書いてあります☟)
今思うと、すごく必死だったなと。
でも、孤独じゃなければ、こんなに何かしようとは思わなかったのかもしれません。
アスリートって孤独
自ら選んだ道なので、自ら選んで孤独を選択したと言っても過言ではありません。
友人たちが一般企業に就職する中、サッカーを続けてきたわけですから。
そして、アスリートは世間的にも少数な為、自分のことを分かってくれる人(同じ境遇の人)が少ないのが事実だと思います。
だけど、誰にも分かってもらえないことがあるということは、自分にしかできない経験なわけで、そこにはものすごい可能性があって、いつかその気持ちを整理できたときに、価値のあるものになるのではないかと。
例えば、大怪我をしたときの気持ちなんて本人にしか分からないし、リハビリのときの苦しさや焦りもいくら誰かが側で寄り添おうとも本人にしか分からないです。
でもそういうときの経験は、必ず人を成長させてくれると思います。
怪我を乗り越えたこと、リハビリを根気強く頑張ったこと、試合に出ることができなくてもチームの為に何かできないかと考えたこと(実行したこと)、
全部が全部、そのときは苦しくとも、乗り越えた先には一回り成長した自分がいると思います。
あのとき孤独でよかった
30歳にもなると(私は現在30歳です)、周りの同世代のみんなも1回くらいは転職とか何かしらの割と大きなことを経験して(すごく良いこともすごく悪いことも)、より働きやすい職場を探し求めたり、より自分を試してみたりと、そんなことをしている人たちが多いなと。
場所は違えど、みんな自分自身ともう一度向き合って(最初はたぶん就活とかのときに向き合っているはず)、自分で選んでキャリアを歩んでいると思います。
そう思うと、私だって、好きなことやって、ちゃんとご飯食べてるじゃんって。
何かを成し得たり、立派ではないかもしれないけれど、やりたいことやって、生きてて偉いじゃんって思うようになりました。(言い過ぎかな笑)
そう思えるのも、孤独なときがあって猛烈に焦りを感じて行動したあの時間があったからだなと。
孤独=自分自身と向き合う時間 だったのかなと、今考えると、そう思います。
孤独なときに、弱い自分から逃げずに、苦しいときや周りと比べて焦りを感じるときは、成長のチャンスだと思って頑張ることができるように。
孤独は悪いことばかりではない。
石田みなみ
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