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『犬殺処分ゼロ落語』の破綻から『ファンタジー犬落語』完成の道のり

こんにちは。こんばんは。おはようございます。

メンバーシップ第2回目の記事でございます。

前回ご紹介しました、落語協会・新作落語応募作『ジロー』を読んでくださったメンバーの方から、
「作品の構想をどう思いついて、どう肉付けされたのか、メンバーシップ内で勉強できれば嬉しいです」

というリクエストをいただきました。

ありがとうございます。

思い返せば、今までの作品は書きっぱなしだったなと。
あかんがな!!と。

スキル向上ためには、予習と復習、傾向と対策が大切です!!

ということで今回は
新作落語『ジロー』完成までの艱難辛苦、紆余曲折、右往左往をお話しすることにいたしましょう。

実は、今回の作品は、最初の構想から大きく逸れたところに着地しました。
細かなディテールにも反省点がいろいろとございます。
そのあたりを一つずつ検証しながら整理し、記録しておきたいと思います。

そしてこの記事が、読まれた方の創作のヒントに少しでもなれば、こんなに嬉しいことありません!!

前述の「最初の構想」が何だったかというと
実は『犬の殺処分ゼロ』を謳った噺にしたかったんです。

ペットショップで売れ残った犬の末路を見るにつけ。
日本の生体販売のシステムを知るにつけ。
不用意にSNSを開けば飛び込んでくる犬の虐待動画テロ、その動画をさらに拡散する鬼畜テロ、愛護団体が発信する「殺処分になる前の犬たち」「助けて下さい」の動画さえも

キツい。

何とか不幸な犬を一匹でも減らせる噺を書けないだろうか。

殺処分ゼロを謳った犬落語というものを。

うーん……

なかなかにメッセージ性が強いし

どう考えてもコンテストの応募作に向いてる気がしないし

主催の落語協会もそんな作品を求めている気がしない。

けど、これは誰かが書かなあかんのちゃうん!?

という謎の使命感が頭をもたげて書き始めたわけなのです。

当初の構想は……

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