台湾映画「悪女」(惡女)
主演:リン・メイシュウ(林美秀)、シャオ・ユーウェイ(邵雨薇)、 リディアン・ヴォーン(凤小岳)
2023年 114分
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=台湾の各サイトよりお借りしました)
長いドラマを一本見終わって、ぐったりしてた夜、夫が何か一緒に映画を観ようという(もう目がショボショボ)。
「台湾とタイとトルコ、どれがいい?」と聞かれ、
「あ、トルコってほとんど未知だからトルコがいいかな。。。」
そして観ようと思っていざソファに座ったら、準備されていた映画は台湾だった。これが観たいなら、最初から選択肢を出すな。
しかし、主演がリン・メイシュウと知って、俄然楽しみになった!
台湾版”後妻業”的な?
誰が悪女なのか?
半ばまではシュウランが大竹しのぶ的な役(『後妻業の女』、原作小説も読み、大竹しのぶの映画及び木村佳乃のドラマも視聴)かと思い、豊川悦司役が出てくるのを待っていたら、意外な展開となるサスペンス仕立て。
二人の女優の、これまた他の作品とは違った意外な演技が光っていた。
メインキャストの女優たち、台湾の作品にあまり馴染みのない人は知らないかもれないが、二人とも偶然か、2020年のNHKドラマ『路〜台湾エクスプレス〜』に出ていた。
まずはシャオ・ユーウェイ、彼女は昨年視聴したドラマの母親役もとても良かったが、ここではかなりの濡れ場もあり、なかなかの演技に驚いた。
しかし、何より私が楽しみにしていたのはリン・メイシュウ!
古い台湾ドラマをご存知の方なら、もう彼女を知らない人はいないと思うが、いつもドラマでの笑いの中心となる、騒々しい肝っ玉母ちゃん役で有名である。
そんな彼女が、え、後妻業?
日本のおせちなんか作っちゃったり、彼女の住む豪華な家などは、あまりにも意外で、でもそんなところでも彼女の魅力が出ていた。
本作の脚本とか作りは、いくつか納得のいかない部分もあったりしたが、それは全て彼女の演技でチャラである。
キャストもいいし、プロットも良かった
トルコ映画を見るつもりだったのが、全く違うものになったものの、好きなキャストも多く、最後まで目が離せない展開で、とても面白い作品になっていた。
もう一人、重要な検事役のリディアン・ヴォーン。本作の髪型では、もう角度によっては若い頃のトム・クルーズにしか見えない(笑)。
なかなかセクシーな男前役で良かったし、彼の部下役にはお気に入りのジェイク・シュー(徐钧浩)もちょこっと出てきて嬉しかった。
サスペンスを楽しみたい人には、オススメしたい台湾映画である。
こちらがEve Ai(艾怡良)が歌う主題歌『惡行 Outrage』🎵
予告編は年齢制限がかけられていて、リンクできないので、こちらでどうぞ。